『呪術廻戦』ラスボスは誰になる? 有力候補の宿儺と羂索、そして大穴「全知の術師」か
宿儺と羂索、そして第3のラスボス候補……
羂索は、1,000年以上前から他者の身体を乗り継いで生き延びている呪詛師。その戦闘力はトップクラスで、特級術師・九十九由基、一級術師に相当する脹相、呪術界の大物である天元の3人を、一度に相手取って倒したほどだ。
しかし羂索がラスボス候補と言える理由は、戦闘力の高さではなく権謀術数にある。吉野順平をめぐる災厄、究極メカ丸を内通者とした呪術高専の襲撃、呪胎九相図の作成、「渋谷事変」に「死滅回游」……。羂索はこれまで作中で描かれてきたエピソードのほとんどを、裏で操ってきた。すべての黒幕として、羂索が最後の敵として立ちはだかる展開は十分想像できる。
ただし宿儺と比べると、“主人公との因縁”という意味ではやや弱いかもしれない。羂索は呪術的実験によって虎杖を生み出した「母」にあたる存在だが、必ずしも敵対していない。それどころか、直接顔を合わせたのは渋谷事変の時くらいだ。
そんな宿儺と羂索の2人が本命のラスボス候補だとすれば、“大穴”と言えるポジションにいるのが天元だろう。呪術界を守るために存在する人物で、これまでは呪霊・呪詛師との敵対が描かれていたが、その描写にはいくつか不審な点がある。
たとえば第206話で羂索が放ったセリフ。羂索は九十九と戦っている最中、彼女が天元を信頼したことを批判すると共に、天元が「死滅回游」に関して「重要な隠し事」をしていることを仄めかしていた。
そこから読者のあいだでは、天元こそが「死滅回游」のゲームマスターだとする説が浮上。また天元が敗北して羂索の手に落ちたことも、実はすべて想定内で、壮大な陰謀を企んでいる……という説すら存在している。もし宿儺と羂索を倒した後、天元が真の敵として立ちはだかる展開があれば、誰もが意表を突かれそうだ。
激しいデッドヒートを繰り広げる『呪術廻戦』のラスボス候補たち。エンディングに向けて加速する展開のなかで、どんな真相が見えてくるのか楽しみでならない。
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