『シティーハンター』ファンが選ぶ神回といえば? 劇場版最新作につながるエピソードを推す声も

『シティーハンター』神回といえば? 

 2023年9月8日に劇場版最新作『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』が公開されたことで、『シティーハンター』が改めて注目を集めている。ネット上では、シリーズ中どのエピソードが印象に残っているか「神回」を挙げているファンも多い。特に人気のあるエピソードを紹介しよう。

海坊主の意外な姿に涙と笑いが止まらない?

 序盤で人気があるのは、冴羽獠とパートナー・槇村秀幸の別れのエピソードだ。槇村と妹の香には血の繋がりがなく、槇村はそのことを香の二十歳の誕生日に告げるつもりでいた。しかし、槇村は香の誕生日当日に麻薬組織に襲われて命を落としてしまう。

  槇村は冴羽に、香に母親の形見である指輪を渡すよう託し、冴羽の腕の中で息絶えた。息の合ったパートナーであった2人の最期のシーンであるのはもちろん、その後、冴羽が香とコンビを組むきっかけになっていることも人気の理由だ。

  また、ギャグ回として海坊主の「足ながおじさん」エピソードも人気が高い。海坊主はかつての上官が亡くなった後、その娘・真希に送金を続けて援助をしていた。真希は著名なヴァイオリニストになり、自分の「足ながおじさん」である海坊主に会いたいと申し出てきたのだ。海坊主は冴羽に代役を頼んだものの、美女好きの性格を知っているだけに心配が絶えず、2人を物陰から見守ることにしたのだった。

  海坊主は2人にバレないよう変装しているのだが、女装したり店先の人形になったりと、非常にコミカルな姿を見せている。「海坊主、可愛いんだよ」「海坊主の変装を見た時、笑っちゃった」と、海坊主のいかつい外見にそぐわない行動に笑いのツボを刺激される人が後を絶たない。同時に真希に対する海坊主の不器用でいて愛情深い姿に、「不器用な愛が見ていて微笑ましい」「ツンデレ親代わりな不器用男、可愛い」といった声もあがっている。

  また、このエピソードは「冴羽の行動が粋だ」という声もある。冴羽は代理を引き受けたものの、真希に本当の「足ながおじさん」の正体を伝えた。結果として真希は本物の「足ながおじさん」である海坊主と対面を果たし、ヴァイオリンの演奏を聴いてもらうことができたのだった。真希を見送った海坊主の「獠め、余計なことを」の台詞も含め、感動回だと評価する声も多い。

冴羽と海原神のエピソードに涙したという声も

 『天使の涙』に登場する海原神にまつわるエピソードも人気がある。海原は孤児だった冴羽の育ての親で、自身も傭兵として数々の戦場に立ってきた人物だ。しかし冴羽とは袂を分かち、その後は組織“ユニオン・テオーペ”のトップとして敵対する関係に。アニメ作品としては、『天使の涙』が初登場となる。

  2人にまつわるエピソードでは、冴羽の少年時代の回想や一騎打ちシーンに「小学生のころに読んで泣いた」「感涙だった」といった声が。海原にまつわるエピソードは「なぜアニメ化してくれなかったのか」と惜しまれるほど人気があるため、『天使の涙』での海原に期待する声も少なくない。

  また予告の段階で槇村が登場したことで、作品の初期にいなくなってしまった槇村との回想シーンも期待されている。一方、海原と冴羽のエピソードに関わるキャラクター、ミック・エンジェルの不在を指摘する声もある。冴羽とミックのエピソードも人気があるため、今後の登場に期待したい。

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