『コブラ』寺沢武一さん死去に漫画家から追悼コメント続々 「憧れでした」「サインは我が家の家宝」

寺沢武一さんへ漫画家から追悼コメント

 SF漫画の金字塔『コブラ』や『ゴクウ』などのヒット作で知られる漫画家・寺沢武一さんが8日、心筋梗塞のため亡くなったことが伝えられた。X(旧Twitter)上はファンアートで溢れるとともに、同業の漫画家からもリスペクトと哀悼の言葉が送られている。

 『キン肉マン』のゆでたまご·嶋田隆司氏は、「この世界に入る前から作品観てましたアメコミ風のかっこいい画 そしてコブラが喋るセリフのカッコ良さ。憧れでした」として、「プロレスもよく一緒に行きましたね。謹んでお悔やみ申し上げます。」と思い出を語りつつ、哀悼の意を示した。

 また『怨み屋本舗』シリーズで知られる栗原正尚氏は、「寺沢武一先生は目標とする漫画家の1人でした。1992年の手塚賞授賞式でいただいたサインは我が家の家宝です。ご冥福をお祈り申し上げます。」として、サイン色紙の写真を公開した。ギャグ漫画『脳みそプルン!』の川口憲吾氏も「新人の時お会いしたとき先生自体の雰囲気、色気がコブラそのもので圧倒されたのを覚えています。ボクの手元にある今日のコブラは「またどこかの星で逢おうぜ!」って言ってそうです。寺沢武一先生、ご冥福をお祈りいたします。」と、やはりサイン色紙を公開。プロの漫画家をして色紙がほしくなる、卓越した画力の作家であったことがあらためて伝えられている。

 『B型H系』などのお色気コメディでヒットを重ねるさんりようこ氏は、「寺沢武一先生がお亡くなりに… ご冥福をお祈りします コブラを繰り返し読みました これは1988年のファンロード スペースオペラ特集に投稿したものです」と、アニメ雑誌に投稿したイラストを公開。『かげきしょうじょ!!』の斉木久美子氏は、「粋で強くてかっこいいコブラが大好きです。特にアーマノイドレディが大大大好きです。漫画で一番好きな女性キャラクターかもしれません。寺沢先生の描く女性キャラは衣服の面積がどんなに小さくても妙なエロさを感じさせないところがカッコよくて憧れました。寺沢武一先生のご冥福をお祈り致します。」と、女性キャラクターの魅力にフォーカスしながら、唯一無二の魅力を伝えている。

 1956年生まれで寺沢さんと年齢が近い(※寺沢さんは1955年生まれ)江口寿史氏は「寺沢先生。68歳はまだ若いよなあ、、、ご冥福をお祈りします。」と早すぎる別れを惜しみ、コメンテーターとしても活躍する倉田真由美氏は「好きな漫画トップ10の中に、私は「コブラ」入れます。単行本は愛蔵版を30年くらいずっと手放さず持っています。ご冥福をお祈りします。」と、名作『コブラ』への思いをあらためて語っている。

 キャリアも作風もそれぞれ異なる人気漫画家たちの追悼コメントを読むと、あらためて漫画史における寺沢武一さんの功績の大きさを感じさせられる。心よりご冥福をお祈りいたします。

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