『ドラえもん』人を認め、鼓舞し、愛を伝える……心に響く名ゼリフ3選

『ドラえもん』の心に響く名台詞

「見たろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。
 もう安心して帰れるだろ、ドラえもん」

 こちらは第6巻「さようなら、ドラえもん」で、未来に帰ってしまうドラえもんに向かってのび太が放った言葉だ。ドラえもんが心配しないよう、一人でジャイアンに立ち向かうのび太。結果的にのび太はボロボロにされるが、のび太の揺るぎない気迫にジャイアンは逃げ帰ったのだ。

 これまでのび太を見てきたドラえもんからすると、感慨深いものだろう。読者からしても、のび太の男らしさと底力を目の当たりにして惚れ直した人も多いのではないだろうか。何より、わりと打算的な面もあるのび太が、損得勘定なく、むしろ自分が傷ついてまでドラえもんを思った行動を取ったことに、深い愛情を感じる。

 笑いと、涙なしでは読めない『ドラえもん』。作中で生み出された数々の名セリフは、今を生きる現代人を勇気づける。大人になった今、読み直してみると新しい発見があるかもしれない。

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