『ドラゴンボール』神龍、全ての願いを叶えていなかった? 漫画に登場したさまざまな”願いごと”から検証
『ドラゴンボール』は壮大で熾烈なバトルも魅力だが、ドラゴンボールを集めることで現れる神龍にどんな願いごとを叶えてもらうのかも見どころの1つだ。しかしすべての願いが叶えられると思いきや、叶えられない願いもいくつか登場する。神龍はどこまでの願いを叶えてくれたのだろうか。
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制限はあるけれど、神龍が叶えたさまざまな願いとは
まずはキャラクターの強さに関する願い。原作コミックの“其之百四十七話”で、ピッコロ大魔王は自分自身を若返らせて欲しいと神龍に願う。願いが実現したピッコロ大魔王は若かりし頃の強さを取り戻し、その強さは神龍をも倒すほどであった。
また“其之四百十八”では、クリリンによる「人造人間の17号と18号を人間に戻して欲しい」という願いが登場。しかし人造人間は神龍の力を上回るため難しいという理由で、この願いは叶えられなかった。神龍は圧倒的な強さを誇る人造人間を、力の弱い人間にすることはできなかったのである。その後人造人間の爆破装置を取り除く願いは叶えられるのだが、ネット上では「強くすることはできても、弱体化はできないのかも」と分析する声が上がっている。
一方で地球に現れる神龍とナメック星のポルンガ(超神龍)との違いを挙げ、「神様はさらに強く、何でも願いを叶えてくれる神龍を本当は作れたのではないか」という意見も出ている。ちなみに神龍とポルンガに聞いてもらえる願いの条件の違いは、願いを叶えられる数や生き返らせることができる人数などである。
神龍の能力はあえて神様が制限しているのだろうか。ただ制限と言っても、神龍は願いに関するすべてのことに対して厳しいわけではない。先にも述べたように、人造人間17号と18号を人間にしたいというクリリンの願いは叶わなかったが、代わりに人造人間の中にある爆破装置を取り除くという願いは実現している。
神様に叶えられない願いはカウントされず、別の願いを聞いてくれるのは良心的とも言えるだろう。ネット上でも「神だけど人間味があるんだよな」と好意的にとらえる声が多い。
究極の願いを叶えた神龍
そしてこれまでのストーリーを振り返ってみると、神龍によって生き返った者の多さに驚かされる。原作コミック序盤で桃白白に殺害されたウパの父ボラをはじめ、ラディッツとの激闘の末に命を落とした孫悟空も神龍により蘇っている。
またピッコロ大魔王やフリーザの一味、セルによって殺された者、さらには天下一武道会開催日にベジータに攻撃された者など、大勢の人間が神龍により再び命を得ている。考えてみれば死んだ人間を生き返らせること自体が、不老不死級の超絶した能力といえるだろう。
神龍が叶えられる願いは基本的に神様の力を超えない範囲までのようだが、これまでに神龍は多くの人間を救ってきた。数多くの願いが叶えられる様子は、さすが神龍としか言いようがないだろう。