「BOOKMARKET2023」過去最多の出展数に 発見とコミュニケーションが詰まった本好きを魅了するブックイベント

出版社としてBOOKMARKETのメリット

  第一回からBOOKMARKETを主催するのは出版社アノニマ・スタジオの安西純さんだ。きっかけは東京国際ブックフェアで出版社が自ら読者に本を販売することに感銘をうけたからだという。
実はそれまで出版社が読者と直接出会う機会はあまりなく、出版社が自ら読者に本を売るというのも珍しかった。そして安西さんはいくつかの出版社に声をかけ、自社スペースで2009年に7つの出展社からBOOKMARKETは始まった。安西さん曰く、BOOKMARKETは出版社にとってもメリットの大きい催しだという。読者の感想を聞くことで想定外の読まれ方をしていた本を知ったり、昔に出した本が実は読者のあいだでいまでも人気になっていたりと、出版社自らが自社の本を販売することによって、読者の反応をダイレクトに知ることができる大切な場になっている。そしてそれらの情報は、これからの本作りや増刷の参考になるという。

主催のアノニマ・スタジオ 安西純さん(右)と小島奈菜子さん
パイインターナショナルでは、読者との接点を大切にと新入社員がブースに立つ

気になる売上は・・・

  さて、気になるのが売上である。猛暑日の7月15日と16日に開催されたBOOKMARKET2023の二日間の会場売上は、なんと過去最高売上。しかも昨年と比べて3割増という伸びであった。今後益々人気となることが予想されるBOOKMARKETだが、もうすでに次回、第14回BOOKMARKETの開催が決定している。

2024年7月20日(土)、21日(日)
場所は今回と同じ浅草の台東館にて開催

  BOOKMARKET本好きはいまから来年の予定を入れて、ぜひ来年も訪れてほしいイベントなのである。

  そのほか、イベント会場ではニジノ絵本屋によるワースレスLIVE&トークやカレー研究家の水野仁輔さんと小野員裕さんによるマニアック対談(ともに15日)、『子どもかんさつ帖』(アノニマ・スタジオ)刊行記念として著者の鈴木純さんトークイベント(16日)開催された。

本をテーマに歌って踊るジャグバンド「ザ・ワースレス」のLIVE
(左から)カレー研究家の水野仁輔さんと小野員裕さんのマニアック対談
子どもの成長を観察した『子どもかんさつ帖』の著者鈴木純さん

【オマケ】

藤原印刷さんで購入した束見本をハオチーブックスさんで買ったブックカバーに装着
束見本だけにスピンもついた立派なノートブックの出来上がり

 

BOOKMARKETホームページ
https://www.anonima-studio.com/bookmarket/

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