ウィッチウォッチ × SKET DANCEコラボにファン歓喜! 同じ世界線で描かれた、人気キャラたちの現在
週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の『ウィッチウォッチ』。6月7日に発刊となった第11巻には、ジャンプ掲載時にも話題となった『SKET DANCE』とのコラボ回が収録されている。『SKET DANCE』は『ウィッチウォッチ』の作者である篠原健太が2007年から2013年までジャンプで連載していた学園コメディ漫画。本稿では改めて『ウィッチウォッチ』と『SKET DANCE』のコラボレーションを振り返ってみたい。
まずは実質的なコラボ回のスタートとなった94話『カンシのバイト日記 ~冠婚葬祭~』について。ニコやモリヒトと同居しているカラスの使い魔であるカンシがひょんなことから葬儀場と結婚式場のバイトを白魔女である倉持桃の力を駆使して同時並行で行うストーリー......なのだが、実はその式場で挙式を挙げている花嫁は『SKET DANCE』の名物サブキャラクター、クラちゃん。式の参列者の中にはソフトボール部の"キャプテン"こと高橋千秋や新聞部の島田、ビジュアル系バンドのボーカルを務めるダンテやクイズ研究会部長のエニグマンなど、開明学園の面々が顔を揃えていたことが明らかになる。
そんなネタバラシの役を担ったのはロマンこと早乙女浪漫。彼女はいわゆる”第四の壁”を破るメタなボケを繰り出すキャラクターとして『SKET DANCE』でも縦横無尽な活動を展開していたが、本作では『ウィッチウォッチ』の連載2周年を祝う形でメタ発言を繰り出すことで変わらぬ存在感を発揮した。そして最後には高校教師となったヒメコこと鬼塚一愛が次回からニコやモリヒトの通う翌檜高校へ臨時教師として赴任することが示唆され、両作品のファンを歓喜させた。
そして本格的なクロスオーバー回となった『DUET DANCE』では、さっそく翌檜高校へ赴任したヒメコがニコやモリヒトの在籍する1年3組の臨時教員となる。ヒメコは登場早々「ああ知らん知らん!コンプラとか知らん!時代とかそんなんええねん!悪いヤツはどついたったらええねん!」と不良生徒に強烈なビンタを喰らわせ、スケット団の武闘派として活躍していた学生時代の片鱗を見せる。
本エピソードの軸となるのはニコやモリヒトも所属する1年3組の三木という生徒。文化祭とSNSを巡るトラブルをキッカケに学校に登校できなくなってしまった彼女は、自宅のベランダから学校の校舎を眺めるのが日課になっている。そんな中、校舎の横断幕に巨大な暗号が現れる。その暗号を解読するために、ヒメコはとある男に電話をかけるが…...。
ミステリー調のストーリー運びと、心に影を抱えてしまい不登校になってしまう生徒の物語は『SKET DANCE』における『スイッチ・オン』のエピソードを彷彿とさせる。学校裏サイトを巡る怪事、そして学校に行けなくなり社会とも断絶してしまった笛吹和義ことスイッチを、ボッスンこと藤崎祐助がガラス戸をぶち破って救い出す様を描く『スイッチ・オン』は『SKET DANCE』という作品における最重要エピソードであった。