『ONE PIECE』ルフィを苦しめた強敵・クロコダイルに潜む過去 イワンコフが握る”弱み”とは

『ONE PIECE』イワンコフが握る弱みとは

誰もが気になるクロコダイルの過去

 クロコダイルの謎を解き明かすカギとして、作者・尾田栄一郎が1993年に発売された名作RPG『ロマンシング サガ2』をオマージュしていることにも注目したい。  

  同ゲームには、主人公の前に立ちはだかる「七英雄」というボスキャラクターが存在した。そのリーダー・ワグナスが、元“七武海”であるクロコダイルの元ネタと推測されている。  

  ワグナスは国の支配を目論んで戦争を起こした設定だが、これはアラバスタ王国でのクロコダイルの行動とそっくりだろう。そしてワグナスは女性にしか見えない外見をしているが、れっきとした男性。クロコダイルはこれを反転させて、男性の外見をしているが、本来は女性だったという設定なのかもしれない。

 疑いが深まるクロコダイルの元女性説だが、その子ども時代が描かれれば、性別についてのミステリーは解消されそうだ。ちょうどここ最近の展開では、海軍が所有する新型パシフィスタ「セラフィム」として、子ども時代のクロコダイルにそっくりなモデルが登場していた。  

  だが、その顔立ちや体つきはとても中性的で、男性とも女性とも断定しにくい見た目だった。やはり作者としては、まだここで真相を明かすつもりはなかったのだろう。  

  ちなみに与太話めいてはいるものの、クロコダイルが作中で覇気を使わないことについて、「能力が解けて男性に戻ってしまうため」だという説も唱えられている。この先の展開で、読者をあっと驚かせるような真実が待ち受けているのかもしれない。

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