広瀬すずの豪快手料理に注目! 映画化で話題『水は海に向かって流れる』グルメ漫画としての魅力
強調されたグルメ要素によって浮かぶ榊の喜怒哀楽
ポトラッチ丼はじめ、ブロッコリーと厚揚げの味噌汁や大根カレーなど、原作漫画にはさまざまな料理が登場し、シェアハウスの住民が集まり食卓を囲むシーンが多く登場する。また映画公式サイトでは「榊さんの“気まぐれ”ご飯」と称し「生卵入りカレー」や「鬼盛りのポテサラ」といった原作にない料理が紹介されており、映画オリジナルの展開が描かれることが予想される。
調理や食事のシーンが多く登場することもあり、本映画は料理動画アプリ「クラシル」とコラボし、ポトラッチ丼のレシピ動画が公開された。動画のなかで紹介されるポトラッチ丼の牛肉も一口大というにはあまりにも大きすぎるものであり、原作の存在をたしかに感じることができる。
本作はある種ラブコメ的な作品であるが「別冊少年マガジン」で連載を開始する前にはグルメ漫画として構想されていたという(参考:「『水は海に向かって流れる』 田島列島インタビュー」マンバ)。そんな経緯の存在から今回の映画は料理の存在が強調されているのかもしれない。
直達とふたりで「生卵入りカレー」を食べる榊はどのような表情を浮かべるのか。あきらかに不自然な「鬼盛りのポテサラ」にはどのような経緯があり、どのような感情が込められているのか。原作漫画だけでは想像できない、広瀬演じる榊の喜怒哀楽を感じられることが非常に楽しみだ。