EXILE SHOKICHI、肉への並々ならぬ情熱を熱弁 『EXILE SHOKICHI 肉主義』イベントレポ
EXILE SHOKICHIが4月29日、東京・紀伊國屋書店 新宿本店で開催された著書『EXILE SHOKICHI 肉主義』(KADOKAWA)の出版イベントに参加した。先駆けて行われた囲み取材では、本作に込められたこだわりや肉にまつわるエピソードを披露した。
『EXILE SHOKICHI 肉主義』はミュージシャンとしてだけでなく、焼肉500軒以上を食べ歩くほどの無類の肉好きであり、肉と合わせるワイン研究家の側面も持つSHOKICHIの食に対するこだわりが詰まった一冊。自宅にEXILE肉部メンバーが集合し、繊細な手料理を披露する様子や、自身による全国の焼肉名店100選なども収録されており、読み応えのある内容になっている。囲み取材に登場したSHOKICHIは、本著について「肉に捧げてきた時間を詰め込んで、面白い本ができたんじゃないかな」と話す。そして本の焼き肉店100選から、おすすめをシチュエーション毎にピックアップ。紹介されたのは、デートなら東京・銀座「コバウ」、ホルモンを食べるなら東京・町田「焼き肉うしの絵」、いいワインを飲むなら東京・港区「思食」といった名店だった。
幼少期に「焼肉」といえば食べ放題ばかりだったという彼が、興味を持ったきっかけは18歳の時にバイト先で食べた和牛。「その時の衝撃がすごかった。こんなに素晴らしい食べ物があるのかと」と振り返った。さらに師匠と呼べる存在と出会い、さらに深みに触れてきたのだという。
また「家には大きい包丁もミートスライサーもあります。色々揃ってますね」と語り、今や牛の大体の部位は自らさばけるそうで、自宅で「八木園」と称してEXILEメンバーや業界人らに焼き肉を振舞っていたそう。そこから始まり、今年からは北海道ボールパークに北海道和牛を使った飲食店「Yagien Ballpark」をオープン。客足は「すごいんですよ。なかなか並んでくれて、今のところ好評」とのこと。さらに同じ北海道で自身のブランド牛も育成中で「大橋牧場で本名『八木将吉』から採った『八将牛』という名前で育てられています。5月には兵庫で買い付けに行くのでさらに増えると思いますが、まずは北海道発信の良いブランドを作れたら」と熱弁する。
25歳からハマりだしたというワインについては「ワインセラーで常に300本は保有している」という。さらに「(自分にワインを)教えてくださる方がいたんです。100年前のシャンパンについて彼の『おまえに会うために100年間生きてたんやで』という表現に驚いて『こんな世界があるんだ』と驚きました」と開眼のきっかけを明かした。
多様化する食の価値観については、個人的な意見と前置きしつつ「生きとし生けるものは他の命をいただかないと生命維持ができない。それを意識しながら、野菜でも牛でも感謝して向き合うことが大事」と持論を述べた。
そして第2弾がもし制作される際は「牛の血統の話も盛り込みたい」と次作への展望も語った。彼の肉への愛が今後どのように深まっていくのかにも期待したい。