北方謙三 × 長濱治 × EXILE AKIRA、それぞれの表現を語り合う 書店イベント『老犬2匹は、十字路で奴と出会う』レポ

作家・北方謙三と写真家・長濱治が3月24日、TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHIで企画『老犬2匹は、十字路で奴と出会う』の一環となるイベント付きサイン会を行った。さらにサプライズゲストとしてEXILE AKIRAも登場。興味深い発言が満載となった現場はクリエイティブな空気で満ちていた。



この日は特に話すトピックは未定で「どんな話をしたらいいか全然わからない」と話した北方だったが、会話が滞ることはない。まず長濱の代表作『HELL'S ANGELS 地獄の天使』や『MY BLUES ROAD』の写真をスクリーンに写しながら当時を振り返った。
AKIRAも過去に好きだったというバイクに話が移ると、長濱が「バイクでスピードを出しながら色々なことを考えていた。その時に感じたことは映像的に役立っている。乗りながら勉強していたんだな」と自己の表現に結び付ける。ちなみに日本で最初にハーレー・ダビッドソンに跨ったのは北方の祖父だそう。

流れでトピックは表現論へ。「僕はいわゆる勉強をしてない。終戦の年に玉音放送を田舎の駅舎前の広場で聴いた時、雑音にしか聴こえなかった。でもその夏の風景はいまだに覚えてます」と話す長濱の撮るカットは、イメージが大切な要素になっているようだ。一方の北方は小説について「小説家は嘘付きなんです。嘘の中で真実を探している」と語った。





















