『BreakingDown』主催者である朝倉未来もまた、人気作家の仲間入りを果たしている。2020年に刊行された自己啓発本『強者の流儀』と自伝『路上の伝説』(ともにKADOKAWA)は、どちらもベストセラーとなった。2023年1月には永田えほんとの共著で絵本『キミと はじまりの森』を上梓しており、その創作活動はさらに広がりを見せている。カリスマ的な人気を誇る朝倉未来が、どんな人生を歩み、何を考えているのかを知りたいファンにとって、その著作は一読の価値があると言えるだろう。
『BreakingDown』は現在、“第二の朝倉兄弟”となるスターの発掘のみならず、過去の失敗でデジタルタトゥーを刻まれてしまった者の再起の場としても機能している。続々と登場する個性的な選手たちの人生はどれも波瀾万丈で、ノンフィクションとすこぶる相性が良いはずだ。出版業界にとっても大いに歓迎すべきエンタテインメントと言えるだろう。おでんツンツン男や10人ニキの物語を読みたいと思うファンも、決して少なくないはずだ。
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