ジャニーズWEST 重岡大毅、初のホラー映画『禁じられた遊び』の見どころは? ベストセラー原作小説から考察
重岡大毅の初ホラー、迫真の演技に期待
こんな恐怖とスリルが満載の物語を、重岡はどう演じるだろう。全身全霊の憑依型演技が評価の高い重岡だが、初となる“ホラー作品”の演技力には期待が高まる。先日公開された予告動画では、見てはいけないものを目にした直人=重岡が、自分を失うほど大声で絶叫するシーンが切り取られており、迫真の演技を見せていた。
発表された本人コメントでは「想像を遥かに超えてくると思います」と自信を見せる。さらに続けて「ホラーの撮影は、カメラが回り出す時点で気持ちを作っていないといけないので、酸欠になりそうだと感じたこともあるほど。本当にパワーが必要なんだなと思いました」とのこと。中田監督は重岡について「私が『ホラーは後でいっぱい音がつくから』と『大きな表現』を求めたのにも十全に応えてくださり、大満足でした」と、その演技に太鼓判を押す。
そして、直人の微妙な心情の機微を、どう繊細に表現するかも気になるところだ。というのは、直人はさまざまな愛の葛藤に板挟みとなる。最愛の妻への愛情、しかしその裏切りでもあった過去の不倫に近しい交流、亡き母に病的に執着する息子へのいじらしい思い……。それらが複雑に絡み合った作品であって、ホラーといっても、「敵から大事な家族を守る」といったシンプルなストーリーではない。自分が愛していた人が奇怪な何者かに豹変してしまう話なのだ。だから敵を葬ることは、最愛の人との別れをも意味する。そこには嫉妬や怨念もある。そんな愛憎が入り混じった物語を、重岡はどう演じきってくれるだろう。役者としての新境地の開花に期待ができそうだ。
先述の通り、映画『禁じられた遊び』の劇場公開は9月とまだ少し先ではある。さらなる続報に期待したいところだが、まずはその原作小説をじっくり愉しみながら、重岡ら豪華俳優陣の演技を頭の中で空想してみるのもひとつかもしれない。