声優でプロ雀士! 伊達朱里紗が主人公の漫画『朱色のステラ』連載開始「ありのままの私を見てほしい」

麻雀のルールを知らなくても楽しめます!

――既に第1話のネームを読まれたとのことですが、印象はいかがでしたか。

伊達:今回は笹倉さんが、私が話したエピソードをもとにお話を組み立てていますが、ここまで面白い漫画になるんだとびっくりしました。笹倉さんは対局中の緊張感だけでなく、伊達朱里紗という人間をがしがし描いていきたいと意気込んでくださっています。私も、麻雀に向き合う真剣な気持ちや熱量を描いてほしいと、お願いしました。

――しかし、麻雀はルールが難しい、というイメージをお持ちの方もいますよね。

伊達:ギャグやコメディの要素も入っていますし、麻雀をわからなくても楽しく読める漫画になっていると思います。私は『ヒカルの碁』が人生のバイブル的に好きな漫画なのですが、囲碁のルールがわからなくても楽しめますし、ヒカルが対局に向かう場面は読者を奮い立たせてくれますよね。

――伊達さんが麻雀を知るきっかけになった『咲-Saki-』も、麻雀の知識がなくても楽しめます。

伊達:私が『咲-Saki-』を知ったのは高校3年生の時で、当時は麻雀のルールもまったくわかりませんでした。それでも、登場する女の子がかわいいし、麻雀の全自動卓のリアリティや対局の場面など、余すことなく美しく、かっこよく演出されています。

――麻雀漫画といえば対局場面が魅力だと思います。

伊達:私は対局中の表情がクールと言われることがあるのですが、実は、頭の中がほわ~っとした状態なんです。笹倉さんは、そんなありのままの私を漫画にしたいとおっしゃっています。また、対局中のセリフやモノローグを私が考えた箇所もあります。私がどんなことを考えて対局に臨んでいるのか、感じ取っていただけると思います。

ありのままの伊達朱里紗を見てほしい

――ありのままの伊達さんが描かれているわけですね。

伊達:私はたまにYouTubeで配信しているのですが、よく、「にゃーにゃーにゃーにゃーん」と鼻歌を口ずさんでしまう癖があるんです。昔から好きだった田村ゆかりさんがそうで、たくさんライブのオフショットなどを見ているうちに、自然とうつってしまったんですよね。すると、笹倉さんが「鼻歌がにゃーなんて、かわいい!!!」と言って、漫画に描いてくださいました。

――笹倉さんの観察眼、素晴らしいですね。

伊達:私は自分の人となりがあまり好きではなくて、普通にしゃべっているつもりなのにテンションが上がると声がかわいくなってしまうことがあって、ぶりっ子と言われて落ち込むこともありました。けれども、笹倉さんが私を褒めてくださり、魅力をがしがしと描きたいと言ってくれて。私はこのままでいいんだ、と思えたのが嬉しかったです。

――『朱色のステラ』の読者に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。

伊達:近代麻雀は比較的、ご年配の方が読まれる雑誌です。笹倉さんは『灼眼のシャナ』のコミカライズを担当されていた方で、私世代のアニメや声優が好きな人にもファンが多い漫画家さんです。今回の漫画が若年層の方にも読んでいただけて、作品を通じて麻雀に興味を持ってくださる方が1人でも増えてくださると嬉しいですね。

――伊達さんのますますの活躍も期待されます。

伊達:ありがとうございます。私も麻雀の魅力をお届けできるように、これからも雀士として頑張っていきたいと思っています。

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