櫻坂46・菅井友香としてファンに届ける最後の写真集「みなさんへ感謝を伝えたくて、私の大切なものを全て詰め込んでいます」

櫻坂46・菅井友香インタビュー

 櫻坂46でキャプテンを務める菅井友香の卒業記念写真集『大切なもの』(集英社)が11月8日に発売される。同日は、現在開催中の全国アリーナツアー「2nd TOUR 2022 “As you know?”」のファイナルとなる東京ドーム公演1日目(11月9日が最後の公演日)。つまり本作は、櫻坂46の菅井友香としてファンに届ける“最後の作品”ということになる。 
 
 それだけに、彼女が本作に込めた想いは強い。開放的な表情を見せる写真、そして本作に収録された様々な読み物には、約7年間の活動を応援し続けてくれたファンへの感謝が存分に詰まっている。卒業へのカウントダウンが迫る中、本作の制作を通して、彼女は何を思うのか。卒業に対する思いとともに聞いた。(とり) 
 

無防備な瞬間もたっぷり

 

――写真も文章もギッチリ詰まった160ページ。非常に読み応えがありますね。 
 
菅井:卒業記念写真集ですので、タイトルにある通り“大切なもの”をギュッと詰め込ませていただきました。「ワガママを言ってしまったんじゃないか?」と心配になるくらい、やりたいことを叶えさせてもらった写真集です。 
 
――具体的に、どういったご要望を? 
 
菅井:撮影のロケーションもそうですし、スタッフさんも希望を出させていただきました。あとは、「メンバーとの対談ページを作りたい」とか。普段は聞けないみんなの本心を改めて知れて、グッときました。チェックを進めるにつれて、卒業が寂しくなってしまったほどです。 
 


――写真を見させていただくと、寂しさを感じさせるどころか、笑顔が多い印象です。ずーっと笑っていらっしゃいますよね。 
 
菅井:ロケは沖縄本島に与論島、それから北海道で。自然豊かなロケーションに、心も開放的になれたんだと思います。無意識のうちに笑顔になる瞬間が多かったです。久々の写真集ですし、最初は「良いものにできるかな?」とか不安や緊張もあったんですが、気付いたら旅行感覚で撮影を楽しんでいました。 
 
――素を感じる表情ばかりというか。一足早い卒業旅行の様子を見させてもらっているようでドキドキしましたよ。 
 
菅井:あはは。オフショットをまとめたページもありますもんね。そうそう、旅館の温泉で撮っていただいたシーンは、あまりにもお風呂の温度が熱くて、想像以上に汗びっしょりになってしまったんですよ。本当は、少し火照るくらいだと思っていたのに(笑)。お風呂上がりに横になって涼んでいるカットも、まさか撮られているとは思っていない無防備な瞬間です。その辺りは、本当に素の私が写っていると思います。 
 
――撮影中、特に楽しかった出来事は? 
 
菅井:沖縄で、人生初のボディボードを体験したことです。自分で言うのも何ですが、わりと良い感じに波に乗れちゃって(笑)。「新しい趣味として、サーフィンを始めてみるのもいいかも?」なんて思っちゃいました。百合ヶ浜の海も、ヴィラもスゴく綺麗で。日本じゃないような景色に、ワクワクしっぱなしでした。比較的、テンションも高かった気がします。 
 
――そんな楽しい撮影の中、卒業を実感する瞬間はありました? 
 
菅井:北海道ロケで、札幌のもいわ山展望台に行って夜景を見ている時は、ふと「あぁ、あと数ヶ月で卒業してしまうんだなぁ」と考えてしまいました。撮影も終わりが近づいていたので、なおさら実感が湧きました。それに、もいわ山展望台は北海道の中でも有名な絶景スポットで。周りには、観光で来ていらっしゃる方がたくさんいました。「卒業したら、私もこうして友達同士で旅行に行ったりするのかな?」と、そんな想像もしていました。 
 
――19歳から7年間、ずっとアイドルとして活動されてきたわけですもんね。これからは自由な時間も増えるでしょうし、友達との旅行などの何気ない時間が、これからの菅井さんにとっては特別な体験になっていくのかもしれませんね。 
 
菅井:かつては大学の同級生たちが卒業旅行を楽しんでいる時期に活動を頑張っていたので、自分の好きなタイミングで旅行に行けるようになるなんて、逆に不思議な気持ちです。これまでも、たまにメンバーとどこかへ出かけることはあったものの、卒業後、自由な時間をうまく使いこなせる自信がありません(笑)。

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