本日はフルダイブ型MMORPG『ソードアート・オンライン』発売日! ドラえもんは“予定通り”誕生する?

本日『SAO』の発売日

 本日2022年10月31日は、ライトノベルを原作に多くのメディアミックスが行われてきた人気作『ソードアート・オンライン』(SAO)に登場する、同名のVRMMORPGがリリースされた日だ。

 『SAO』はVR空間で視界だけでなく感覚まで細やかに再現される“フルダイブ型”のオンラインゲームで、物語は、ゲームマスターによりログアウトが不可能にされ、ゲーム上の死が現実の死になる、という恐るべき宣言から始まる。

 小説版の第1巻が刊行された2009年時点で、メタバースという現在までのトレンドを正確に予測し、また大ヒットジャンルとなった“異世界転生”に類する展開を採用している、エポックな作品だ。

 創作におけるこうした「記念日」を迎えると、現実とのギャップに思いを馳せる人も多いだろう。『SAO』であれば、現実にVRMMORPGの開発は進んでおり、今年1月にはVR対応のMMORPG『Zenith』のリリースも話題になったが、残念ながらバーチャル空間で五感を再現する技術は実装されていない。

 しかし、触覚や味覚に至るまで、個別の分野では研究が進められており、『SAO』に近いゲームが遠くない未来に生まれる可能性は低くない。「鉄腕アトム」が作中の2003年4月7日に誕生していることと比較すれば、ギャップはわずかだろう。手塚治虫はそれだけ大きな夢を描いていた、とも言うことができる。

 国民的ロボットで言えば、2112年9月3日に「ドラえもん」が開発される“予定”だ。90年後の科学技術は、そこにどこまで近づくことができているのか。実際の科学技術の進歩や世界の状況も踏まえ、“未来像”も大きく変化していくなかで、今後創作で描かれていくオーバーテクノロジーの形にも、注目したいところだ。

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