Twitter「きょうの140字ごはん」でフォロワー12万人の寿木けい お酒のつまみレシピとアイディア集が登場
長年にわたりTwitterにて「きょうの140字ごはん」を発信し続けてきた、人気エッセイストで料理家の寿木けい。四季折々旬の食材を使用した、日々のささやかな「小酌(しょうしゃく)」のアイディアが詰まった『愛しい小酌 12か月のささやかなお酒と肴』(大和書房)が、10月21日(金)に刊行する。
寿木は「酒を飲む理由には、三種類あるように思う」と言う。
ひとつめは、自然に誘われて。
ふたつめは、心が熟したとき。
みっつめは、心が乾いたとき。
ふたつめとみっつめの間にある、なんでもないような日に、冷蔵庫を覗いて、手を動かし、あるものでちょっと飲む。人生の小休止のようにお酒を楽しむ小酌のアイデアが、本書にはたくさん登場する。
それは料理というより、薄く切ったり、残ったおかずを盛り付け直したり、ちょっと「ととのえる」程度のこと。栄養バランスからも段取りからも自由になって肴の準備をしたら、飲みたいお酒と合わせて自分だけの小酌を始める……そんなふうに寿木が日々楽しんできた即興のお酒と肴を、歳時記とともに12か月分お届け。
また小酌には、「少人数で集まって飲む」という意味もある。本書では、気の置けない友人を招いてひらく小さな宴会のためのコースも紹介した。それぞれの季節にぴったりの4つのコースとなている。
春は、ぐんぐん伸びる旬をつかまえて。
夏は、ずっしり滴る野菜の力強さを感じて。
秋は、豊かな野山と海の恵みを取り入れて。
冬は、晴れやかな気分を映す色と香りを楽しんで。
他にも、お酒にまつわる6篇の随筆やおすすめのカクテルの作り方、酒器選びの視点などのコラムも掲載。いつもの家飲みをちょっと楽しくするようなヒントが見つかるはずだ。
著者プロフィール
寿木 けい(すずき けい)
エッセイスト、料理家。大学卒業後、編集者として働きながら執筆をはじめる。著書に『わたしのごちそう365 レシピとよぶほどのものでもない』(河出書房新社)、『土を編む日々』(集英社)、『泣いてちゃごはんに遅れるよ』(幻冬舎)など。富山県砺波市出身。25年間の東京生活を経て、2022年から山梨在住。
書籍概要
『愛しい小酌 12か月のささやかなお酒と肴』
著者:寿木 けい
出版年月日:2022年10月21日
判型・ページ数:四六版変・208ページ
定価:1,650円(税込)
発行元:株式会社大和書房