【柿】ケーキにアイス、羊羹まで……お菓子55品を掲載 秋を味わう一冊に注目

柿のお菓子55品を掲載したレシピ本に注目

 秋の味覚といえば、さつまいもや栗、梨など多くの食材がイメージできるが、橙色に熟した甘さが魅力の柿も忘れたくない旬の味わいだ。そんな柿を使ったお菓子のレシピ集『柿のお菓子づくり』(誠文堂新光社)が 9月6日(火)に刊行される。

 丸ごとコンポートからタルト、パウンドケーキ、ミルフィーユ、トロぺジェンヌ、蒸しケーキ、羊羹など、旬の柿を堪能するレシピ55品を掲載。卵・白砂糖・乳製品なしのナチュラルスイーツと、フランス菓子ベースのエレガントなお菓子の二本立てだ。

 今井ようこ氏のナチュラルスイーツは、白砂糖や乳製品を控えたい人もおいしく食べられるお菓子で、甘酒などの身体にいい食材を使っている。材料は手に入りやすいものがほとんどで、泡立てのこつや温度管理も必要なし。使う道具も少なめなので、お菓子作り初心者も簡単に作ることができる。

 一方、藤沢かえで氏は、フランス菓子のセオリーをベースにしたお菓子で、見た目も味わいも洗練された新しい柿のお菓子の世界を展開している。

 柿ほど、その熟し具合によって味わいや食感、甘みが大きく変化する果物はないかもしれない。完熟、熟したもの、柔らかめのもの、固めのもの、干し柿では、最適なお菓子がまったく異なる。本書では使ってほしい柿の熟し具合もレシピに書き添えてある。

 今までにない「柿のお菓子」の世界が楽しめる一冊だ。

目次

●卵・白砂糖・乳製品なしのナチュラルスイーツ
柿の丸ごとコンポート/柿のスパイスコンポート/柿のハーブマリネ/柿のオーブン焼き/干し柿の栗ペースト挟み/自家製干し柿/柿のヨーグルトドリンク/柿の甘酒アイス/柿のハーブマリネとココアプリン/豆腐クリーム/柿のフルーツサンドイッチ/柿の道明寺/柿の黒ごまようかん/あんぽ柿とチョコチップのビスケット/干し柿とほうじ茶の蒸しケーキ/あんぽ柿とレモンのパウンドケーキ/柿と紅茶のマフィン/米粉カスタードクリーム/柿と米粉カスタードの春巻き/柿のココアタルト/柿のタタン風ケーキ/柿のジャム/柿のジャムのクランブルクッキー/柿のジャムのダックワーズ風サンド/柿のビクトリアケーキ

柿についてのあれこれ

●フランス菓子ベースのエレガントなお菓子
柿のバニラコンポート/柿の紅茶コンポート/柿の梅酒コンポート/柿のブランデーコンポート/柿のショートケーキ/柿とヨーグルトのムース/柿ピュレとレモンアイスのグラス/柿のアップサイドダウンケーキ/柿とパッションフルーツのムース/柿のフェネトラ/柿と紅茶クリームのミルフィユ/柿と洋梨のタルト/柿のソルベオレンジ風味/柿のもちもちムース/柿とグレープフルーツのティラミス/柿とトンカ豆のブラマンジェ/柿のジャム4種(バニラ、柚子、ジャスミンティー、ローズマリー)/柿のロシェ/柿のしょうがのパウンドケーキ/柿のトロペジェンヌ/柿のクラフティ/台湾風柿ケーキ/干し柿のフォンダンショコラ/柿のセミドライチョコ/干し柿のラムバターレーズン

全国の柿ファンに愛される「市川農園」見学レポート

著者プロフィール

今井 ようこ(いまい・ようこ)
サザビーアフタヌーンティーの企画開発を経てフリー。企業との商品開発のほか、マクロビベースの料理教室roof主宰。

藤沢 かえで(ふじさわ・かえで)
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌフランス菓子本科・卒業研究科修了。Ecole Ritz Escoffierにて本場のフランス菓子を学ぶ。サロンスタイルのお菓子教室l'erable主宰。

書籍概要

書名:柿のお菓子づくり
著者:今井 ようこ、藤沢 かえで
仕様:B5変判、112ページ
定価:1,760円(税込)
発売日:2022年9月6日(火)

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