宮崎駿のサイン色紙が3250万円で落札! それでも安い!? 「まんだらけ」のキーマンに聞く、漫画家の原画が高騰するのはなぜ?

令和4年(2022)9月7日、まんだらけオークションで3,250万円で落札された宮崎駿の色紙。アニメ雑誌『アニメージュ』で、漫画の『風の谷のナウシカ』の連載が始まって半年ほどの時期、昭和57年(1982)に描かれたものという。当時はまだアニメ映画化も決まっておらず、いわば最初期に描かれたナウシカの色紙として極めて貴重な一枚といえる。画像提供=まんだらけ

 平成30年(2018)、フランス・パリのオークションで、手塚治虫の『鉄腕アトム』の原画が26万9400ユーロ(日本円で約3500万円)で落札されて話題になった。日本の漫画家が描いた原画が、美術品として評価されたことを人々に印象付けた出来事であった。現在、漫画を描くツールはデジタルが主流になり、紙にペンとインクを使って描かれる原画は過去のものになりつつある。それゆえ、原画やサイン色紙は正真正銘の一点物として価値が高まっていく可能性が高い。

 こうした原画を売買するプロフェッショナルが、漫画古書の専門店「まんだらけ」だ。同社は昭和55年(1980)の創業以来、圧倒的な鑑定眼を誇る業界のリーディングカンパニーともいえる。そして、9月7日、まんだらけのオークションでアニメーション映画監督の宮崎駿が描いた『風の谷のナウシカ』の色紙が、なんと3,250万円で落札された。同社のオークションにおける宮崎の色紙の最高値を更新することになったが、まだまだこれは序の口といわれる。宮崎の人気は世界規模であることから、さらなる高騰も予測されるという。

まんだらけの創業者で、原画を鑑定して40年以上の実績をもつのが古川益蔵会長である。今回は古川に、原画が高騰する現状と今後の課題について話を伺った。

熱心なファンの間で原画が流通していた

  まんだらけは昭和55年(1980)、中野ブロードウェイの2階に開店した小さな古書店が始まりである。店主の古川益蔵は、「これをいくらで買えばいいの?」とコミュニケーションを取りながら、漫画やおもちゃを買い取っては、販売していた。原画やサイン色紙を扱うようになった経緯も、ファンが持ち込んできたためだと古川が言う。

 「創業して1年以内には原画を取り扱っています。確か、高橋留美子さんや、和田慎二さんだったかな。ちなみに、まんだらけの前身にあたる『憂都離夜』では、水木しげるさんの色紙を扱ったことがあります」

 まんだらけが創業した1980年代には、漫画専門の古書店やアニメショップはほとんど存在しなかった。神保町の古本屋では漫画本の評価は低く、本棚の片隅に置かれる程度であった。このような時代、漫画ファンはどのようにグッズを売買していたのだろうか。古川がこう解説する。

 「全国各地に漫画好きのコミュニティやサークルが存在していて、もっぱら、手紙を使って交換や売買をしていました。そのなかで、漫画本やグッズとともに、漫画家の原画や色紙、アニメーションのセル画もなど流通していたのです」

原画に価値が見出されていなかった

  筆者は古川の発言を聞き、驚いた。漫画家がファンに贈った色紙が取引されていたのは、理解できる。しかし、通常は部外者が手にすることはないであろう原画が流通していたとは。出どころが気になってしまう。

 「手塚治虫さんが漫画原稿の切れ端を、熱心なファンにあげていたのは有名ですよね。他にも、アシスタントなどの関係者が放出した例もあるけれど、出版社の社員が流していた例もあります。僕は、日本の漫画を育ててきた出版社には敬意を抱いています。しかし、漫画は本が出版された時点で完成ですから、当時は原画の扱いなんてぞんざいなものでした。価値があるという認識は、ほとんどなかったと言っていい。酷い例だと、倉庫が荷物でいっぱいになったので廃棄したという話も聞きますからね。出版社は『原画を雑に扱ったことはない』と言いますが、本当にそうでしょうか。当時を知っている自分からすれば、違和感が拭えません」

  古川は「出版社が原画の扱いを厳しくするのは当然。今までがおかしかった」と話す。アニメ制作に使われるセル画も同様だった。海外では早くからディズニーのセル画が美術品として扱われていたが、日本では産業廃棄物扱いであった。処分に困ったスタジオが見学者にタダであげていたほどである。まんだらけは、いわばこうした品物に早くから価値を見出し、適正な値付けで販売してきた。

値段がつくのは悪いことではない

  ある著名なアニメーターが、自身が描いた色紙がまんだらけで販売されているのを知り、「売るくらいなら捨ててほしい」という趣旨の発言をしていた。彩色されたかわいらしいイラストには数万円の値がつき、買い手がついていた。

  他人に贈った色紙が売られ、辛い気持ちになるのは理解できる。しかし、一点物の絵が描かれた色紙を捨てろという発言には、筆者は同意できない。転売目的でサインをもらう人もいるが、一方で誰しも趣味に飽きる可能性はあるし、家庭の事情や、生活の困窮、持ち主が死去したなど、様々な事情で手放されることもあるだろう。ならば、お金を出してでも欲しい人のもとに渡れば、色紙も幸せなのではないか。古川はこう話す。

 「値段がつくことを嫌がる人もいるけれど、それは生み出した作品に価値があるという証なんですよ。漫画家やアニメーターは自分たちの仕事にプライドを持ってほしい。それに、価値があるとわかれば、周りの人たちも原画を大事に扱うようになるでしょう?」

値段がつかないものを人は守らない

  筆者は文化財保護の視点から見ても、値段がつくのは悪いことではないと考える。お金を出して購入した品物を乱雑に扱う人などいないため、後世に引き継がれていく可能性が高いためである。日本画や日本刀、古伊万里などの陶磁器も、愛好家の間で取引がなされることで守られてきた歴史があるのだ。また、これまでに会ってきた著名なコレクターは、次のオーナーのために作品を“預かっている”という感覚の人も多かった。

  筆者は文化財行政を取材してきたが、値段がつきにくいものや、そもそもついていないものを、人は守ろうとしないという実感がある。専門家の間で文化財級とされる近代建築が、再開発で容易く壊されてしまうのも価値がつきにくいためだろう。明治時代の洋館に住むことがブームになったり、レトロな昭和初期のビルを所有することが企業のステータスになるなどして、資産価値が上がれば守られたであろう名建築は数知れない。

  また、ある博物館の学芸員から聞いた話だが、災害で泥水に浸かった郷土資料を守ろうとしていると、「税金の無駄だ」「そんなものに何の価値があるのか」「早く捨ててしまえ」と心無い言葉を掛ける人がいたという。古文書や農具などの郷土資料は、地元の人からも価値が見出されにくい現状がある。

  原画やセル画もわずか数十年前はぞんざいに扱われてきた歴史があった。前出の郷土資料も一定の価値が認められたら、地域の人々が一体となって守ろうという意識が働いたのではないだろうか。古川が言うように、適正に評価し、値段をつけることは、文化財を未来に伝える面でも有効なのである。

漫画家が原画を持ち込む例も普通にある

  ところで、原画を我が子のように大事にする漫画家がいる一方で、扱いに困っている漫画家も少なくない。筆者がある漫画家の仕事場を取材した際、原画の山が無造作に押し入れに突っ込まれている光景を目にしたことがある。彼は、「本音を言えば処分したい」と話していた。古川が言う。

 「原画って場所をとるし、置き場に困るんですよ。日野日出志先生は、漫画家は原画をデータ化して、現物は売ってしまったほうがいいと話していましたからね」

  実際、まんだらけの元には、原画を売りたいという漫画家からの依頼はごくごく普通にあるそうだ。漫画家が原画を処分するはずがない、というスタンスで話をする重鎮漫画家がいる。しかし、そうした同調圧力があるせいで、誰にも相談できないまま悩みを抱えるケースも多いのではないか。

 「原画を捨てちゃう漫画家もいるんですよ。名前は出せないけれど、かなりの大物漫画家が処分した例はありますね。ある漫画家がアパートを引き払ったときに出た原画の束を、廃品回収の業者がまんだらけに持ってきたこともあります。2010年くらいまでは、週に2~3回くらいのペースでありました」

 なお、まんだらけは買取りの前に、入念に確認をとっていることは付け加えておきたい。
話を戻すが、こうした話を聞くと筆者は複雑な気持ちになる。原画を処分するのはもちろん漫画家個人の自由だ。しかし、精魂込めて描かれた原画は、日本の文化遺産といえるものである。せめて、好きな人に譲渡することはできなかっただろうか。いや、それも手間が掛かるし、現実的ではないのだろう。そういった行き先を失った原画を救出する場として、まんだらけが機能してきた歴史があるのだ。

まんだらけが開催するイベント「大まん祭」。会場には普段お目にかかれない希少な品物が並ぶが、なかでも目玉のひとつが、漫画家から委託を受けた原画をオークション形式で販売している点だろう。漫画家が信頼できるショップを経由して原画を販売する例は、今後、増えていくに違いない。まんだらけはその橋渡し役を務めている。写真提供=まんだらけ

まんだらけが原画を鑑定できる理由

  まんだらけで原画を買うと、万が一贋作だった場合は売値で買い戻すという手厚い保証がつく。同社の自信が感じられるが、なぜ、まんだらけは原画を鑑定できるのだろうか。

 「扱ってきた数が圧倒的に多いからです。小さなカットやサイン本まで含めたら、約30万点を買取、販売しています。さらに、これまで扱ってきた色紙は、ハンコや数字、さらに、あ・い・う・え・おなどの筆跡まで、すべてデータベースとして管理していますからね」

 この膨大なデータこそが、まんだらけの財産といえよう。古川によれば、サインは練習すれば真似できるが、日付の数字や「ありがとうございます!」などのメッセ―ジの筆致を真似るのは容易ではないそうだ。

 「原画や色紙の鑑定を他社がやろうとしても、できないと思う。僕だってデータがないとできません。ただし、データとすり合わせてチェックをしても、最終的には人間の感覚に頼っています。僕の中には、手塚さんはこういうニュアンスで描くだろう、逆にこういうのは描かないだろうという感覚がある。パソコンが真筆だと言っても、絶対に違うと思うものも現にありますから。そうした感覚は長年の経験で磨かれたもので、誰にもできることではないと思います」

  一方で、ネットオークションやフリマサイトは贋作が相次いで出品されている状況にある。古川はこの現状を、手をこまねいて見ていたわけではない。サイト側にアドバイスをしたこともあったが、残念ながら野放し状態という。サイトを見ると稚拙なものが大半だが、プロのアニメーターか漫画家の作としか考えられないほどの贋作もある。古川がこう指摘する。

 「名前は言えないけれど、プロの漫画家が贋作を作っていますよ。コアなマニアの人なら知っている事実ですが……」

   昭和35年(1960)、日本美術界を揺るがす「永仁の壺事件」という贋作騒動が起こった。前年に重要文化財に指定された壺があろうことか贋作だったという一大スキャンダルだが、作者は高名な陶芸家であった。贋作とのいたちごっこはあらゆる分野で続いている。

トラブルがあってもなぜ原画を扱うのか

 原画を扱うと様々なトラブルも多い。何を隠そう、まんだらけが世間からバッシングされた案件は原画絡みがほとんどなのだ。盗品を買わないように努めても買い取ってしまうこともあれば、近年は漫画家との原画売買にまつわる騒動も記憶に新しい(本件について書くと長くなるため別の機会に譲ることにする)。

  まんだらけの手法にも問題がなかったとはいえないだろうが、他社に前例がないぶん、同社が試行錯誤を繰り返してきたのもまた事実である。筆者からすれば、漫画の単行本やグッズだけを扱った方が面倒な点も少ないように思えるが、なぜ、まんだらけは原画を扱うのか。古川はこう話す。

 「埋もれているものに適正な価値をつけるのが、まんだらけの大事な使命であると考えているからです。それに僕は漫画家だったし、絵が好きだからね。手塚さんや宮さん(宮崎駿さん)の絵を見ると感動するもの。原画でしか味わえない魅力があるんです」

  原画はあくまでも1点ものである。定価がある単行本やプラモデル、ゲームソフトなどと異なり、買取金額の決定や値付けはどう行うのだろうか。ましてや、データにない漫画家の原画が持ち込まれたときは、どうするのだろう。

 「絵のクオリティだけでなく、漫画のクオリティまで見て決めますね。高く売れる原画はそもそも漫画のレベルが高いんです。世間にあまり知られていなくても、いい作品を創っている漫画家の絵なら、売れるんですよ」

宮崎駿の色紙は1,000万円でも安い

  近年、高騰している原画の代名詞が宮崎駿である。宮崎の色紙がまんだらけのオークションで、1,000万円以上で落札されるのはザラだ。その要因は何だろうか。

 「それは、宮さんの作品が素晴らしいからですよ。僕は宮さんの色紙は、将来的に億はいくと思いますから、1,000万円なんてぜんぜん高くない。宮さんの作品が世界中のどれだけの人を感動させたと思いますか? きっと、有名な画家よりもはるかに多くの人を感動させたと思うんです。そんな素晴らしい作家の絵がたったの1,000万円じゃ、失礼ですよ」

  日本の漫画やアニメは世界中に広まり、海外にも熱狂的なファンを獲得している。その中には桁違いの富豪もいるため、原画が高騰するのは必然といえよう。古川は平成9年(1997)に発行された自社のカタログで、「手塚治虫の原画がゴッホなどの絵より安いのはどうしてなのか」と発言していたが、その考えは今も変わっていない。手塚や宮崎は、ゴッホやピカソと並ぶであろう世界的な芸術家の一人だ。確かに、ゴッホやピカソが億を超えるなら、宮崎が肩を並べてもなんら不思議ではない。

  オークションの原理原則として、1人しか欲しい人がいなければ値段は釣り上がらない。1,000万円を超えるのは、それだけ宮崎のアニメが世界中の人々を感動させている、何よりもの証拠といえる。投機目的で購入する層も一定数いると思われるが、古川によれば、純粋に好きな絵が欲しいというファン心理で買い求める人が多いそうだ。

 「子どものころに宮さんのナウシカやトトロを見て感動した世代がお金持ちになって、オークションに参加しています。彼らは本気で好きなものを買おうとするから、熱意が凄い。そのくらい、子どもの頃に味わった感動は忘れられないんです。当店が扱う昔のおもちゃも、子どものころに買えなかったものを大人たちが懐かしんで買い求めるから、値段が上がる。憧れにお金を出したくなるのは、当然の心理なんですよ」

宮崎駿が描いた『風の谷のナウシカ』のナウシカの色紙。まんだらけのオークションで、3,100万円で落札された。古川は「宮さんの色紙は目の前に置くだけで美しいし、感動する」と話す。3,100万円は高額だが、それでも現代美術の世界ではもっと値がつく作家は数多くいる。世界中にファンをもち、富裕層の間にも愛好家が多い宮崎の評価を考えれば、現状の価格でもまだまだ安いというのが古川の見解だ。画像提供=まんだらけ
金曜ロードショーで放映されるたびに「バルス祭り」が話題になる『天空の城ラピュタ』のエンディングのセル画。開始価格は80万円だったが、蓋を開けてみると落札価格は衝撃の1,480万円。一枚の絵画としても素晴らしいセル画で、久石譲の名曲『君をのせて』のメロディが聞こえてきそうな情景である。画像提供=まんだらけ

漫画家の死後の原画の行方

  近年、漫画界の巨匠が相次いで亡くなっている。気になるのが、膨大な原画の行く末だ。
テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』では、骨董品やおもちゃを買い集めるコレクターの夫と、「早く処分してほしい」と怒る妻の不仲話が定番である。コレクターが亡くなった後、遺族が蒐集品を処分する例は後を絶たない。同様に、漫画家の遺族が原画を廃棄する例も出てくるだろうと、古川は話す。

 「今でこそ、漫画家を目指す子どもの夢を親が応援する例は珍しくありません。しかし、漫画が悪書扱いだった時代は、猛烈に反対されるケースがごまんとありました。漫画家と親の関係が悪いという話は何例も聞きますから、死後の原画の行く末は誰にもわからないのです」

  原画の受け入れを行う公共施設は現状、ほとんどない。本格的に取り組む数少ない例は秋田県横手市の「横手市増田まんが美術館」だが、同館にもキャパシティの限界がある。
それならば、当面の間は作品が好きで、お金を出してくれる人のもとにあったほうが理想なのではないか。そして、将来的には博物館などが所蔵するのが一番ではないか。筆者はそう、古川に意見をぶつけてみた。

 「僕がどうこう言うべき問題ではないけれど、それでもいいんじゃないですかね。ただし、日本が本当に漫画を評価してくれるようになれば、ですが……」

『新寳島』を欲しがる海外の博物館

 古川はこうも教えてくれた。

 「当社では、手塚治虫さんの『新寳島』の初版本、しかもデッドストックを所蔵しています。あるとき、イギリスの大英博物館が買い上げたいと言ってきましたが……しかし、国内からの申し出は今のところゼロですね」

 この話を聞いて心底驚いた。藤子不二雄の2人を筆頭にあらゆる漫画家に影響を与えた『新寳島』は、漫画史を語るうえで欠かせない本である。その初版本で、しかももっとも状態のいい一冊となれば、間違いなく東京国立博物館が収蔵し、将来は重要文化財に指定されるべき逸品であろう。いや、日本の漫画やアニメの世界的な広がりをみれば、国宝に指定されてもおかしくないはずだ。

  こうした貴重な本を、海外の博物館が入手を試みようとしたのである。対する日本の博物館には動きがない。日本は自国の文化を正当に評価できているのだろうか。

  平成21年(2009)度に予算化された「国立メディア芸術総合センター」は、原画を保護する機能も備えようとしていたというが、一部の政治家から“国営マンガ喫茶”などと揶揄され、計画が中止になった。世界に誇る漫画の価値を日本人ほど理解していない。なんと嘆かわしいことだろうか。

令和4年(2022)5月、まんだらけのオークションで、720万円で落札された『新寳島』の初版本。京都で発見された美本である。「21世紀の日本で、漫画、アニメ、ゲームは日本の文化の土台になっています。その始まりがこの本だったのです」と、まんだらけ社長でヴィンテージコミックに精通する辻中雄二郎が語るように、日本漫画史上最重要な1冊であることは間違いない。まんだらけはこの美本よりもさらに状態が良いデッドストックを所蔵するが、仮にオークションに出せば天文学的な金額になるのではないだろうか。画像提供=まんだらけ

原画を後世に伝えていくには

  手塚治虫によって日本のストーリー漫画の歴史が始まってから、約70年である。日本画や仏像彫刻などと比べるとまだ歴史は浅く、原画や色紙、セル画などの評価が定まるのはこれからなのかもしれない。しかしながら、漫画やアニメほど世界に広がり、多くの人を喜ばせてきた日本文化はほかにはないと言っても過言ではない。さらに、時代を築いた漫画家も年齢を重ねている今、早急に原画を守る体制作りが求められている。

  原画を文化財として後世に伝えていくことは、現代に生きる日本人の使命だと筆者は考える。その手法をいかに構築していくべきか。幅広い立場から議論が巻き起こることを期待したい。

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