『女の園の星』『3月のライオン』……人気漫画に登場する個性派&美味「うどん」
日本で古くから愛されているうどん。起源は諸説あるが、室町時代にはすでに食べられていたという説もある。近年は「つるとんたん」「丸亀製麺」「はなまるうどん」など有名チェーン店が全国に展開し、まさしく日本のソウルフードといえる。
そんなうどんは、なんといってもアレンジが利くのが魅力。出汁の旨味たっぷりのきつねうどんや定番の肉うどん、野菜をふんだんに使った焼きうどんもたまに食べたくなるし、すき焼きの〆としてもいい。今年の夏は暑かったので大根おろしをのせたぶっかけで、さっぱりいただいた人も多いのではないだろうか。
そしてこのうどんアレンジは、漫画のなかでもさまざまなものが登場している。どんな味なんだろう? と想像を掻き立てるものから、美味しそうな描写に思わず試したくなるものまで、人気漫画に登場した個性的なものから美味なるうどんを紹介する。
うどんまん/女の園の星
和山やま原作の漫画、『女の園の星』。女子高校に勤務する国語教師・星先生と生徒たちの日常をのぞく物語で、アニメ化も決定した人気作品である。
作品のなかで登場したのが、「うどんまん」という食べ物。女子生徒の一人が毎朝コンビニエンスストアに寄り、訳あって購入していた。肉まんやピザまんと同種で、うどんが生地で包まれているという一風変わったレジ横のホットスナックだ。
うどんまんは現在のところ市販されていないが、『女の園の星』の影響で販売を望む声もあるようだ。
罪深きバカカレーうどん/金曜日のバカ飯先輩
赤堀君原作、よしづきくみち作画の漫画、『金曜日のバカ飯先輩』。その第1巻に登場し話題となったのが、「罪深きバカカレーうどん」だった。
これは新入社員の辛坊剛が考え、リモート会議でプレゼンした料理。結局女性の先輩社員・皇にダメだしされてしまうが、回線を切り忘れた皇が実は食べていたうどんで、辛坊はそれを目撃していた。
解凍した冷凍うどんにレトルトのカレー、焼き餅、チーズを刻みねぎ、卵黄、コーンをのせて食べるというかなりハイカロリーなうどん。会社では完璧を演じているものの実はズボラな皇は「金曜日だから許して」と言いながら、一心不乱に食べていた。
罪深きバカカレーうどんは、複数のYouTubeユーザーが再現に挑戦。簡単だが、その味の評価は高いものがあった。
甘やかしうどん/3月のライオン
羽海野チカ原作の将棋漫画、『3月のライオン』。TVアニメや映画化もされ、高い人気を誇る。
そんな『3月のライオン』に登場したうどんが、川本家の「甘やかしうどん」。受験勉強を頑張るひなたと、それを手伝う桐山零のために、あかりが作ったもので、大きな甘辛のおあげさんとぷわぷわに煮込まれたエビの天ぷら、そして天かす。きつねとたぬきが両方入っているのが特徴的だ。漫画では「あまあま~」「ほわあん」と描かれていた。
人気作品だけに再現に挑戦した人も多く、YouTubeにも動画が公開されている。
めんたいバター釜玉うどん/侠飯
福澤徹三の小説シリーズで、漫画化され人気となった『侠飯』。劇中で取り上げられたうどんがめんたいバター釜玉うどんだ。
レシピは非常に簡単で、うどんの麺を皿にうつし、そこにバター、生卵、明太子、刻みネギをのせるもの。単純ではあるものの、うどんとバター、そして明太子が絶妙な味を生み出してくれる。
さまざまな食べ方ができるうどん。たまには漫画飯で味わってみるのも、悪くないのでは。