「十二国記」初のガイドブックに予約殺到で発売前重版 貴重なロングインタビューも
シリーズ累計1280万部、小野不由美による大河物語「十二国記」の30周年を記念して、8月25日に『「十二国記」30周年記念ガイドブック』(新潮社)が発売される。
その収録内容が発表されるごとに、SNS上で話題沸騰、Amazon「本の売れ筋ランキング」第1位独占状態が続いていた。ネット書店の予約だけでなく、全国の書店からも注文が相次ぎ、初版倍増の発売前大増刷が決定した。
この「十二国記」初のガイドブックには、合計12ページ・1万字超に及ぶ小野不由美氏のロングインタビューが掲載される。比類なき物語を紡いできた作者は、30年間、どのような思いや考えで創作に臨んでいたのか――。これまで明かされることのあまりなかった、物語の生まれる過程や創作秘話を聞いた、貴重なインタビューとなっている。
また、ファン待望の“幻の短編”「漂舶」も特別収録。1997年に発売されたCDブック『東の海神 西の滄海』の付属ブックレットに書き下ろされた短編だ。25年もの間、書籍未収録・入手困難で「読みたくても読めない」との声が多く寄せられていた短編が、ようやく読めるようになる。
さらには、超豪華漫画家&イラストレーター9名による描き下ろし「十二国記」イラストを収録。萩尾望都・羽海野チカ・藤崎竜・芥見下々・いとうのいぢ・清原紘・遠田志帆・THORES柴本・千景……9名それぞれ全く異なる「十二国記」愛に満ちたイラストが勢揃いする。
また、9月15日には山田章博による『「十二国記」画集《第二集》青陽の曲』も発売。2012年から刊行開始した新潮文庫《完全版》の装画・挿絵全点だけでなく、グッズ用・イベント用の作品、そして本画集のために描き下ろされたカラーイラストなども完全収録。《第一集》を大幅に上回る、カラー70点、モノクロ74点、全144点の大ボリュームでお届けする豪華画集となっている。
どちらも「十二国記」ファンは必読の内容だ。
書誌情報
■「十二国記」30周年記念ガイドブック
著者名:新潮社 編
ISBN:978-4-10-354024-3
本体価格:1600円
発売日:2022年8月25日
https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/series/30th-guidebook.html
■「十二国記」画集《第二集》青陽の曲
著者名:山田章博
ISBN:978-4-10-335932-6
本体価格:3300円
発売日:2022年9月15日
https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/series/seiyounokyoku.html
著者紹介
【小野不由美】
大分県中津市生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。1988年ジュニア小説でデビュー。1991年刊行の『魔性の子』にはじまる「十二国記」シリーズは代表作となる。1993年、『東亰異聞』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、『残穢』で山本周五郎賞受賞。その他、「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』など、ファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。
【山田章博】
1957年高知県生まれ、京都府在住。漫画家、イラストレーター。1981年、『ぱだんぱだん』で漫画家デビュー。代表作は、『BEAST of EAST~東方眩暈録~』、『ロードス島戦記~ファリスの聖女~』など。イラストレーターとしても、多くの装画・挿絵を手掛けており、「十二国記」シリーズは30年にわたる代表作。その他、ゲーム、アニメのキャラクター原案、映画のコンセプトデザイン等も手掛ける。1996年、第27回星雲賞(アート部門)受賞。