お宝写真がたっぷり 特急「踊り子」でも知られる185系のすべてが詰まった新刊に注目

185系のすべてが詰まった新刊に注目

 特急「踊り子」から惜しまれつつ引退した記憶も新しい、首都圏最後の国鉄時代に製造された185系。ロマンある特急形電車を詳しく解説した『国鉄185系特急形電車』(天夢人刊)が、8月18日に発売する。

 185系特急形電車は、日本国有鉄道(国鉄)が1981年に投入した特急形電車。国鉄分割民営化では全車両がJR東日本に承継され、東海道本線の特急「踊り子」や、高崎線系統の「新特急草津」「新特急あかぎ」などで活躍した。

 2021年3月のダイヤ改正で「踊り子」から引退したが、首都圏で最後の国鉄が製造した特急形電車ということで、注目を集めた。また、今年は東北・上越新幹線が開業して40周年だが、その際に上野~大宮間で「新幹線リレー号」として走ったのが185系200番代で、6月にはイベント列車としても走った。

 本書は、『旅と鉄道』の増刊号「ありがとう185系」を元に、鉄道車両を形式ごとに詳しく掘り下げる「旅鉄車両ファイル」シリーズとして再編集。東日本旅客鉄道の協力で車両基地で徹底取材を行った185系200番代OM09編成の詳細取材は、写真をより拡大して掲載している。

 このほか、形式解説、使用列車の解説、185系と切っても切れない関係にある特急「踊り子」のヒストリーなど、「ありがとう185系」では掲載しきれなかった資料や写真を追加して、見応えのある内容となっている。

目次

第1章 185系の概要
185系特急形直流電車のプロフィール
185系の形式 モハ185形/モハ184形/クハ185形/サロ185形/サハ185形
185系の方向幕 1田町電車区/2新前橋電車区(急行時代)/3新前橋電車区(特急時代)/4新前橋電車区(新特急時代)
COLUMN お召列車に使用された185系

第2章 185系のディテール
185系200番代OM09編成のすべて
クハ185-215/モハ184-230/モハ185-230/サロ185-215/モハ184-229/モハ185-229/クハ185-315/EF63形と連結する装備/運転室/普通車/グリーン車/客室設備/車掌室/トレインマーク/行先表示器/床下機器/屋上機器/台車

第3章 185系の列車史
185系の運用と塗色の変遷
国鉄時代田町と新前橋に新製配置/JR東日本田町電車区配置車/JR東日本新前橋電車区配置車/JR東日本大宮車両センター配置車

第4章 特急「踊り子」ヒストリー
特急「踊り子」前史1 週末準急から始まった伊豆アクセス/特急「踊り子」前史2 複数の愛称名を集約、準急から特急の時代へ/特急「踊り子」の愛称名で185系が本格稼働

書誌情報

『国鉄185系特急形電車』
天夢人刊
仕様:B5判/144ページ
定価:本体2750円(税込)
発売日:2022年8月18日

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