竹内詩乃、10代最後の輝きを収めた1st写真集『内緒』を語る 「新たな原点にして、さらなるチャレンジを」

竹内詩乃、1st写真集インタビュー

 「日本で一番制服が似合う女性」。竹内詩乃は高校卒業直前となる昨年2月「第8回日本制服アワード」で見事にグランプリを獲得した。2016年に芸能活動開始してから、2019年には『私たちは、』で映画初出演・初主演、今年8月からは朝劇銀座『朝日に願え』に出演するなど、女優として着実に成長を続けている。さらにTikTokのフォロワーは現在16万人を超えており、注目度は増すばかりだ。

 その彼女が20歳のバースデイでもある7月15日、初となる写真集『内緒』をリリースした。春は桜並木、夏は海と古民家、秋は紅葉、冬は雪原、四季とともに、制服や水着だけではなくランジェリー姿での撮影にまで挑戦。10代の締め括りに相応しい、フレッシュかつ魅力を堪能できるカット満載の内容となっている。

 女優として、いち女性として、ますます飛躍する竹内詩乃。「新たな原点にしたい」という写真集の発売を控えた今、どんな想いを抱いているのか。彼女は写真集『内緒』の内情をみずみずしく語ってくれた。(小池直也)

【インタビューの最後に竹内詩乃さんのサイン入りチェキプレゼントあり】


――実際の写真集を手に取ってみていかがでしょう。

竹内:撮影中は「写真集を作っている」という実感が薄かったのですが、出来上がりを見て素直に「こんな感じに出来上がるんだ」と思いました。写真も自分じゃないみたいで「こういう表情もするんだ」と発見もありましたね。1冊まるまる自分ということが今までなかったので不思議な感じです。

――写真集の発売日は20歳の誕生日ということですが、何か狙いが?

竹内:当初は未定だったのですが、マネージャーさんから「7月15日に決まりました」と教えてもらって驚きました。20歳って節目じゃないですか。その日に写真集を出せるなんて、一生の思い出になるなと。

 今見ると心なしか高校卒業したばかりの1年前の自分が幼く見えますね。学校生活が楽しすぎて、先生や友達とも離れたくなくて、駄々をこねる子だったんですよ(笑)。だから撮影期間は卒業した自分に慣れていく時期でもありました。

――高校に続いて10代も卒業となります。そちらへの心残りはありましたか。

竹内:年齢的なことに思い入れはありませんでした。19歳って、大人でも子どもでもない中途半端な年齢だなと。でも卒業して、自由に動けるようになったことはよかったです。福岡と京都、奈良、おばあちゃんの住んでいる北海道などひとり旅も行きましたし、去年の夏は鎌倉の海でパンを食べながらぼーっとしたり。やりたいこともやり尽くしてしまいました(笑)。今は20歳になるのが楽しみです。


――写真集全体は春夏秋冬で構成されていますが、見どころは?

竹内:1年間の私の成長を捉えていて、見せたことのない大人っぽい表情も切り取られています。私の新しい一面を知ってもらいたいですね。あと撮影は「目の前の男の子に向けて」という設定が多くて、“写真集の私と見てくれる人が付き合っている”みたいなイメージで取り組みました。

――お気に入りカットや撮影時のエピソードなどもあれば聞きたいです。

竹内:夏は素で楽しんでいるものばかりですが、特に海で撮ったものは気に入ってます。撮影が終わって着替えたら、お尻にくっきり日焼けの跡が付いていて驚きましたね。冬はチャレンジカットもあって頑張っています。最初は「きゃー!こんな露出するの?」とふざけていましたが、撮影が始まると緊張しつつ最後までドキドキ。

 あと泣いている秋のカットは、寒くて泣いているんですよ(笑)。寒いのが大の苦手なんですよ。冬に近い秋の撮影だったので涙が止まらなかったんです。でも撮影が大変な時はカメラマンさんから「これが終わったら○○(食べ物)が待ってるよ」みたいな声をもらいながら、食に釣られて頑張りました(笑)。

――浴衣は普段から着られるんですか?

竹内:去年はお祭も中止だったので友達とお互いに浴衣を着付けて海で夜花火したり。新しい浴衣も最近届いたばかりなんです。和装が好きなので、普段から浴衣とか着物とか集めがちですね。日本史が好きだから「日本に染まりたい!」と思ってます。

――去年の春にダイエットして10キロ減量されたそうですが、今回の撮影のためにも何かトレーニングされたり?

竹内:特に今回の撮影のためにしたことはありません。ただ普段から筋トレや食事、水を2リットル飲んだり、ジムに通ったりはしていますよ。10キロ痩せた時は実家にエアロバイクがあったので毎日漕いでましたが、今はジムでエアロバイクです(笑)。座りながらできるところがよくて。でも実際の自転車は苦手で、夏の自転車に乗っているカットの撮影は苦労しました。なので、あれはヒヤヒヤしながらの笑顔。


――ところで竹内さんはTikTokも活用されていますが、動画と写真で違いは感じますか。

竹内:写真だと声を出さないので、大人しそうに見えますね。話すと止まらなくなるタイプなので、演技でも素が見えてしまう瞬間があるんです。

 最近のTikTokは日常から切り取ったものを上げてますよ。顔が盛れなくて30回くらい撮り直すこともあります。昔、写真毎に顔が違うなと思った時に、自分は左側が盛れる角度なんだなと気付きました(笑)。

――確かによく見ると写真集も左側から撮ったカットが多いですね。ほかにSNSで心掛けていることなどあれば教えてください。

竹内:基本SNSは自分をさらけ出しているんですよ。猫を被るのは苦手なので、何でもオープンです。あとは音源も動画の雰囲気にあったものを探して付けています。

――ご自身もヴァイオリンを演奏されるそうですが、好きな音楽もクラシックなどですか。

竹内:全然関係ないのですが、羊文学さんが好きで、最近はそれしか聴かないです。一番好きな曲は絞れませんが、聴くたびに涙が出てしまうのは「光るとき」。大好きなアニメ「平家物語」の主題歌で、そのワンシーンがいつも頭に浮かびます。私は意外とネガティブな面があるので、羊文学さんの「生きろ」というメッセージで元気になれるんですよ。

――写真集の堂々とした表情からはイメージできない一面です。他にも前向きになるために心掛けているルーティンがあったり?

竹内:菩薩や大仏を見て癒されてます。テンションが低い時は、お気に入りの菩薩をスマホの待ち受けにして、見ながら「頑張ろう!」と励まされてます。推しは京都の平等院にある「北2号」と「北25号」、北鎌倉の東慶寺にある「水月観音坐像」とか。

――竹内さんにとっての菩薩のように『内緒』を見る人もいるかもしれません。

竹内:菩薩を毎日見て整ってから撮影した写真集ですから、間接的に菩薩を見ていることになると思います。ぜひ救われてほしいですね(笑)。

――また撮影期間はドラマ『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』、舞台「フラガール - dance for smile -」などに出演されていましたが、ご自分の女優としての成長も感じますか?

竹内:特に『フラガール』の現場は印象的でした。もともと高校の部活でフラダンスをやっていたので、それを仕事に活かせたのが嬉しかったです。あとは長い期間をかけてひとつの作品をチームで作り上げる経験もよかったですね。最初は誰とも話せなかったのですが、最後はみんなと仲良くできるようになって。もともと仲のいい人としか接することができない性格だったので成長できたなと。

――SNSでは何でもオープンな割に、意外とコミュニケーションが苦手な部分もあったんですね。

竹内:私、内弁慶なんですよ。SNSも自分のファンのコミュニティだと分かってるから発信できるんですが、学校は違ったので仲のいいサークルから出ると静かで。端から見るとうるさい奴だけど、実際喋ると口数が少ない(笑)。

――ドラマよりも舞台の方がしっくりくる、ということもあるんでしょうか。

竹内:舞台は本番1度切りでやり直しが効かない緊張感があって、千秋楽が終わった後の達成感も大きかったですね。最後は終わるのが嫌で踊りながらボロボロ泣いてしまって。フラダンスは笑いながら踊らないといけないので、個人的には失敗にも感じたのですが、観てくださった人から「もらい泣きしちゃった」という声もあって。あれは成功としても考えられるのかな、と今は思えるようになりました。

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