アメリカの高校生が描いた風景画を日本の“おじいちゃん先生”が添削! 絵の“主役”を決める大切さ伝える

 動画共有サービス・YouTubeで漫画やイラスト、そして絵画などの「添削動画」が賑わっている。その中でも、海外人気を獲得し順調にチャンネル登録者数を増やし続けているのが、水彩画家&絵画講師の柴崎春通氏が運営するチャンネル「Watercolor by Shibasaki」だ。チャンネル登録者数は136万人を超える(6月6日確認時)。先日は日本テレビ系の朝の情報番組『スッキリ』にて、“世界から注目の絵画講師”として紹介され、ますます注目度が高まっている。

 柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。決して作品を否定しない、穏やかな口調の講義は、視聴者にとっての癒し時間にもなっているようだ。

 6月4日に公開された動画では17歳のアメリカ人から寄せられた風景画を添削することに。画材はアクリルだそうだ。まずこの作品を受け、柴崎氏は「アメリカの若人から絵が届いてますね」とうれしそう。それから「とっても丁寧に描かれていますね。青空、雲の形もとてもよく観察して描いている。素晴らしいと思います」と感想を伝えた。

【柴崎の添削32】アメリカの高校生が描いたアクリル画。おじいちゃん先生がお直しするとどうなるか? 

 その上で添削する部分は「これを描いた人が、空とこの地上のどちらに比重を置いてこの世を表現しようとしたのかという問い掛けですね。人間は自然とハーフ&ハーフで描いてしまうから、どっちかを意識して描いてみましょう」と明かした。柴崎氏は「青空」をメインに描いていくそうだ。

 そうして出来上がった柴崎氏のイラストは青空がまず目にパッと飛び込んでくる内容。何を主役と捉えるかで、同じ風景をモチーフにした作品でも、だいぶ印象を変えることができるという良い見本になっている。

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