一見上手な“日の出と美女”のイラストがプロの添削で劇的変化！　注意すべき“光と影”のバランス

　太陽が地平線の下から昇る美しい瞬間、日の出。スマホが普及したことで、一度は撮影を試みたことがあるという人も多くいるのではないだろうか。しかしそういった時に、意外と難しさを感じるのは光と影の関係だ。写真撮影をする際はついて回る問題だが、実はこれ、カラーのイラストを描く上でも非常に重要な問題だという。

　これを指摘する動画をアップしたのは、「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとうなおき氏だ。さいとう氏のチャンネルは2019年10月1日に誕生し、以降、着実にファン数を拡大、現在では登録者数90万人超を誇る（※3月11日確認時）。視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」も人気コンテンツだ。

　3月10日に公開された動画では、イラスト主のユズさん（18）が描いた「日の出」という作品を添削することに。ユズさんは「添削していただきたいポイントは背景です。きれいな仕上がりを目指したのですが、まるで落書きのようになってしまいキャラクターと馴染まずに困ってしまいました」とさいとう氏にアドバイスを求めた。

　まずさいとう氏は「18歳でここまでしっかりとした目標を持っている方は稀だと思います。自信を持ってくださいね」と背中を押した上で「ユズさんが仰っている落書きみたいになる原因はライティングだと思います。つまり光と影ですね」と指摘した。つまり光の色や方向が、背景と人物とで違ってしまっていることでどこかチグハグな印象になってしまっているそうだ。

　しかしライティングの方向を整えるのは意外と簡単なのだそう。詳しくは動画で確認して欲しいが、さいとう氏の添削後のイラストは、かなりバランスが取れていることがわかる。特に背景のグリーンが朝の光を受けて、少し黄色がかったようになっているのは、調和が取れた証だといえるだろう。