『ONE PIECE』ルフィとロジャーが共通して見た“夢の果て”とは? ワンピース研究家が考察
ルフィの夢の果てを迎えた世界は、どのような状況となるのか。
「我々『ONE PIECE』ファンの間では、やはり世界のさまざまな垣根を無くした平和な世界になるのではという想像がぼんやりとあります。例えば海軍なんかも世界政府が変化すれば、閉鎖まではいかなくとも大きく変わっていくでしょう。現状は色々な組織が敵対して、均衡を保っている状態です。それが同じ方向を向き、団結して均衡を保つ形になるのではと思います。尾田先生は『メッセージは込めない』とお話されていて。作中には『差別』がテーマのようなエピソードもありますが、それはあくまで『冒険の壁』なんです。それを『ルフィだったらこう解決する』という姿が、結果的に僕たちの感情を動かしてくれる。その点で言うとやはり夢の果ては、世界の問題を解決に導く、彼らしい実直な内容になると考えて間違いないでしょう」
『ONE PIECE』は2022年2月現在進行中のワノ国編にて、さまざまな伏線が回収され、徐々に世界の全貌が明かされている。「差別」「制度」「貧困」など、多くの問題を抱える世界の救世主となるのは、ルフィの“夢の果て”なのかもしれない。