鍋焼きうどん、湯葉のグラタン、豚のしゃぶしゃぶ……『美味しんぼ』岡星の真似したいメニュー3選
豚のしゃぶしゃぶ
15歳のときに画家として成功するため「肉を食べることを50年絶った」という永家。そんな彼は余命半年と宣告され、「そろそろ願を解き、死ぬ前に大好きだった肉を思いっきり食べてみたい」と山岡夫妻に話す。
京極から「最高の豚肉料理を提供してほしい」と依頼を受けた山岡は、悩んだ挙げ句、岡星に丸投げ。「ちょっとまってくださいよ」と異論を唱えた岡星だが、結局押し切られてしまった。
無茶振りを受けた岡星だったが、一捻りを加えた豚肉のしゃぶしゃぶを用意する。それは最高の豚肉、昆布出汁にしょうがを入れたスープ、一晩つけた梅干しと醤油などで味をつけた特性のつけダレを組み合わせた逸品だった。豚肉の味に感動した永家には、最終的に重病が治ってしまうという奇跡が起きる。
無茶振りに戸惑いながらも山岡のリクエストに応え続ける岡星。その奮闘ぶりを、読者はよく知っている。
料理への真摯な姿勢
天才と称される調理技術で、山岡が率いる「究極のメニュー」の料理担当となっていた岡星。彼は常に料理に対して、真摯に取り組んできた。
あまりにも料理に対しストイックになるあまり、グルメブームや料理をアクセサリーのように扱う客に苦悩し料理人を辞めようとする場面や、心を病んでしまったこともあった彼だが、料理への情熱を失うことはなかった。
確かな腕と真面目な性格。人気の要因は、ときに狂気を感じるほどの実直さにあるのかもしれない。