【漫画】大罪人と名家の令嬢、なぜ分かり合えた? 漫画『雪と墨』がTwitterで話題
漫画は最近読み始めた
――みゆきさんはどのようなペースで創作活動をしていますか?
みゆき:普段は会社員をしていて、その合間に制作をしています。あまり盛んに同人活動をするほうではないのですが、4年前くらい前から名古屋や東京のコミティアに参加してます。オンライン上に漫画を上げて見てもらうのが基本スタンスです。
――みゆきさんが漫画に興味を持ったキッカケを教えてください。
みゆき:もともと鉛筆で版権キャラを落書きしたりはしてたんですが、社会人になって画材や資料を自由に買えるようになったので「自分も描くぞ」と始めました。
――影響を受けた作品などはありますか?
みゆき:実は漫画をよく読むようになったのがわりと最近で……。おこがましくはありますが、『トライガン』と『春の呪い』の影響を強く受けていると思います。
――創作活動を始めようと思った経緯をお聞かせください。
みゆき:漫画をオンラインにアップしていたのですが、「本にしないんですか?」というコメントをいただいたのがキッカケです。私自身は読んでもらえれば満足なので、そんなに同人誌づくりに積極的ではありません。ですが、長く追いかけてくださっている方から声をかけていただけると、「また出そうかな」と重たい腕があがります。(笑)
――実際に本を販売した際の思い出はありますか?
みゆき:イベント会場にいる人たち全員が自分よりずっと上手く見えて、勝手に肩身が狭くなりました。また、「本って結構重いんだな」と感じましたね。搬入搬出ではへっぴり腰になりながら本を運んだことをよく覚えています。
最後に出てくる花の意味は?
――「雪と墨」を制作しようと思った経緯をお聞かせください。
みゆき:これまでにも人身売買の男女を題材とした作品を描いたことがあったのですが、「この題材でリメイクしたい」と考えて、何年か越しについに念願を叶えた次第です。私は恋人とも友だちとも違うけど一緒にいることを決めている男女のパートナー関係が好きなのですが、今回は「恋人要素強めのコンビを描いてみたい」と思い、制作をスタートさせました。
――「雪と墨」で意識された点はありますか?
みゆき:短いページ数なので、やりすぎるとメロドラマになってしまいそうだと、なるべくダイレクトな言い回しを避けつつ、ふたりがお互いの距離感を様子見しているようなセリフにしています。ヒリヒリとした後にほどけていく様子を感じてもらえると嬉しいです。
――最後の雪玉に入っていた花の種類は?
みゆき:アネモネのつもりで描きました。春先から咲く花で、赤のアネモネの花言葉は「君を愛す」です。ネネオはそのことを知らずに「見栄えがして綺麗だから喜ぶだろう」とちぎってきました。ただ、令嬢は「花言葉とか絶対知らずに摘んできたんだろうな」とわかってはいるのですが、花言葉の意味を知っているため嬉しそうにしてます。
「カタルシス生産屋になりたい」
――SNS上で大きな反響を集めましたが、どのように感じましたか?
みゆき:細々と好きなものを描いてきたので、今回も軽い気持ちでアップしたのですが想像以上にバズってしまい、嬉しいやびっくりを通り越して「ど、どうしよう…」と動揺しました。それと同時に、次回作を描くのにプレッシャーを強く感じるようになったため、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。(笑)
――印象的な感想はありましたか?
みゆき:感想はもちろんどれも嬉しいです。ただ、今回は1回目に読んだ時と2回目に読んだ時にふたりの見方が変わるように工夫したので、その辺りに触れられた意見をいただくと「大成功だ……」とニヤッとしました。
――今後漫画家としてどのように活動していきたいですか?
みゆき:変わらず細々と私がいいと思う作品を生産し、“カタルシス生産屋”になりたいです。やっと漫画の描き方が掴めてきたので、次回も今回目をとめてくれた人たちの感情に届く仕掛けを考えたいですね。期待して待っていてください!
■みゆきさんの作品はこちらから
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