『呪術廻戦0』を読み解く3つのポイント 乙骨憂太の視点から見えてくるもの

『呪術廻戦0』読みどころは?

 そして3つ目は、「夏油のターニングポイント」。本誌では五條悟と夏油の高専時代の話が描かれており、なぜ夏油が呪詛師に堕ちたのかという背景は知られている。五条と軽く一悶着あったものの、夏油は呪術高専を逃亡して呪詛師になってからは行方をくらましており、再び呪術師たちの前に姿を現した時はすでに加茂憲倫に乗っ取られた状態であった。そこに至るまでの大きなターニングポイント、そして呪詛師になっても高専時代を彷彿させる五条との会話なども詰まっている。2人のファンにとっては必見のやり取りだろう。

 ちなみに、『劇場 呪術廻戦0』では乙骨役の緒方恵美、里香役の花澤香菜、ミゲル役の山寺宏一、日下部篤也役の三木眞一郎など、声優陣にも注目が集まっている。様々な注目ポイントがある同作は、まだまだ伸びていくことは間違いなさそうだ。もちろん初見でも楽しめるはずだが、0巻をじっくり読み込んでから見てみるとまた違った楽しみ方ができるかもしれない。ぜひ、映画と合わせて0巻もチェックしてみてほしい。

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