『ONE PIECE』サンジはどこまで強くなる? ワンピース研究家が考察する、足技の可能性

 『ONE PIECE』ワノ国編が佳境を迎える中、麦わらの一味もそれぞれ新たな技や能力に目覚めてネクストステージの強さに到達しようとしている。中でも注目されているのは、四皇最高幹部クイーン・キングと激闘を繰り広げているサンジだろう。

 海上レストラン「バラティエ」でルフィたちと出会い、仲間になったサンジは、東西南北4つの海の全種類の魚が住んでいるとされる幻の海「オールブルー」を夢見る“海のコック”で、その足技は師匠とも言える「バラティエ」オーナー兼料理長の「赫足のゼフ」にも通じるところがある。物語序盤ですでに幼少時代のエピソードが描かれていたキャラクターだが、ホールケーキアイランド編では戦争屋と呼ばれる闇世界の組織「ジェルマ66」の総帥であるヴィンスモーク・ジャッジの三男であることが判明し、読者を驚かせた。

 サンジはクイーン・キングと激闘で、どのような変化を遂げるのか。ワンピース研究家の神木健児氏に見解を聞いた。

「サンジの過去エピソードは、バラティエの時点ですでに明かされたと思っていましたので、ホールケーキアイランド編でさらに壮絶な物語が描かれたことには私も驚きました。たしかに空島編で、故郷は北の海だと話していたので、引っかかってはいたのですが……。現在のワノ国編では、サンジの身体に更なる異変が起こっていて、兄弟たちが血統因子の操作によって得た能力に覚醒しつつあるように見えます。サンジは麦わらの一味において、ゾロと並ぶ“両翼”ですので、ゾロが覇気をその刀にもまとわせることができるようになりつつある今、サンジもまたパワーアップするのは必然だと思います」

 ただ、「ジェルマ66」の力でパワーアップすることに対しては、ファンの間で賛否両論があると神木氏は続ける。

「サンジが能力に目覚めつつある理由としては、「ジェルマ66」の発明品であるレイドスーツを着た影響かと思われますが、他にも湯屋で鼻血を出したシーンが実は鍵になっていた…プリンとキスをして記憶を改ざんされた際に何かがあった...など多くの説があります。しかし、母のソラが命をかけて劇薬を飲んでまで、サンジが能力に覚醒せず、優しい心を持った普通の子として生まれるようにしたのですから、ジェルマの力に目覚めることに対して複雑な心境を抱くファンも少なくないようです。サンジが懸念しているような“氷のマシーン”になるようなことはないと思いますが、読者が納得できるような理由付けは、ちゃんと描かれるのではないかと考えています」

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