シリーズ屈指のスペクタクル展開『名探偵コナン』100巻 黒の組織ナンバー2・RUMの正体も判明

スペクタクル展開『名探偵コナン』100巻

 説明不要の人気推理コミック『名探偵コナン』が10月23日、ついに単行本100巻を迎えた。100巻の発刊を記念し、スピンオフ作品『犯人の犯沢さん』や『ゼロの日常』、『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』などのアニメ化も決定するなど、各メディアを巻き込んだプロジェクトも続々と動きだしている。

 そんな盛りあがりを見せている、記念すべき100巻だが、肝心の中身には一体どんなエピソードが描かれているのだろう。アニメや映画で本作を追いかけているファンには、原作となるコミックがどんな展開を迎えているか、知らない方も少なくないだろう。そこで本稿では、『名探偵コナン』第100巻についてレビューしていきたいと思う。ネタバレを含むので、これから原作を追いかけたい方はご注意いただきたい。

以下、ネタバレあり。

 100巻収録のエピソードの中でも「殺人ラブコメ」を謳う『名探偵コナン』らしいエピソードは、「縁結び神社殺人事件」だ。縁結びで有名な神社に訪れたコナン、蘭、そして遠山和葉の3人。和葉は服部平次との恋愛成就のために神社に訪れたが、そこには狐のお面を被り変装している平次の姿も。平次は蘭と和葉に正体がバレないようにお面を被った状態で行動を共にするのだが、その最中に殺人事件に巻き込まれ……というストーリーだ。

 行動を共にする中で、蘭も和葉も狐面の正体が平次であることに勘付きながら、和葉はあえてそのことを指摘しない。その姿を見た蘭は「和葉ちゃん…服部くんに自分から告らせる為に…」と和葉の心情を思う。

 新一と蘭が互いの気持ちを告白し、彼らのペースで付き合いだした中で、今なおお互いの気持ちに気が付かないまま気持ちが焦るばかりの平次と和葉の恋模様は一体どうなるのか。この巻の注目ポイントのひとつだろう。

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