一条ゆかりの引き出しの多さに驚き 時代を映した名作『有閑倶楽部』の魅力を振り返る

『有閑倶楽部』は時代を映した爽快さが魅力

 有閑倶楽部の面々は六人六様の能力を持っているので、組み合わせ次第で物語が無尽蔵にできるんです。社交ダンスなら美童と可憐、テニスなら美童と悠理と、得意分野によってペアリングが変わります。野梨子だけは突出したものがなくて大人しめにバランスがいいですね、そういえば。そういえばで言うと、体力自慢の悠理と魅力は勉強が苦手だったりして不得意分野もあるのに、武道の心得もあるみたいで、清四郎だけが死角のない万能ぶり。

 なんでかって、一条先生のインタビューによると、清四郎みたいなタイプが好みだかららしいんですよね。そう言われてみると、メガネの冷静沈着頭脳派ってよく出てきます。『正しい恋愛のススメ』の護国寺とか、『プライド』の神野さんとか。ちなみに私は一条作品では『砂の城』の金髪フランシスとか『有閑倶楽部』の美童みたいな、フニャフニャした優男が好みです。そういえば、一条作品には冷静沈着メガネと対になってフニャフニャくんがよく出てきます。あなたもきっと一条作品で好みの男子が見つかるはずです!

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