すゑひろがりずが明かす、言葉の和風変換の苦労 「僕らはあくまで“狂言風” 楽しんでいただくことを一番に」

すゑひろがりず、和風変換の苦労明かす

コンビニの新製品に思わず「これ新しいよのう?」

すゑひろがりず(撮影:大槻志穂)

——どこかで観られるのを楽しみにしています。現代にある言葉を、狂言風に直して面白がられた大きなきっかけは、『M-1グランプリ2019』決勝での漫才。ハッピーターンを“寿返し”、カントリーマァムを“故郷の母君”と言い換えたことが話題となりましたね。

南條:あれはちょっとした変換といいますか。和訳をもっと和風っぽくずらしただけなんですけど、割とみなさん、やってなかったんですかねぇ? 当時、あそこまで大きな反響があるとは思ってなかったです。

三島:僕らのネタには、ほかにも商品が出てくるものがあるんですよ。『M-1』後、亀田製菓さんからハッピーターンをいただいたことで、山崎パンのナイススティックのネタをやったら、もしかして送ってもらえるんちゃうかみたいなやましい気持ちを持つようになっちゃって……よくないですよね(笑)。

——(笑)。そこから『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』((テレビ朝日系)で、三島さんは即興の和風変換を求められるようになりましたよね。

三島:基本的に、ずーーっとそんな感じです。最近はリアクションを求められたり、個人のポテンシャル的な部分をイジられるたりすることも増えましたけど、結局その2本柱。ええ感じのエピソードを喋ってトンと落としたことはゼロです!(笑)

南條:あはは! でもまぁ、よくぞ気づいてくれたなとは思いますよね。先輩がそういうところをイジってくれると、ものすごく面白くなるというか。いいところを見つけてくれてありがたいなと思います。

三島:それはほんまに。テレビの良さですよね。

——仕事で古典芸能風の言葉を喋っていると、プライベートで思わず出てしまうこともあるんじゃないですか?

三島:僕はよくあります。普通にコンビニへ行っただけなのに、奥さんに「これ新しいよのう?」とか言ってしまったりして。

南條:あはは! それ、むちゃくちゃヤバいやん。

三島:奥さんは最初こそイジってましたけど、たびたび出るんでまったく気にしなくなりましたね。あと、「〜じゃな」とか言っちゃうこともあります。

南條:僕はないかなぁ。子供をあやす時、「お腹が減っておるのか?」とか「泣いておりよる!」とか狂言風の言い回しをすると、子供がビックリして泣き止んだりするんですよ。そうやって寝かしつけたりはしてますね。

学生さんやお子さんが興味を持ってくれたら

すゑひろがりず(撮影:大槻志穂)

——先日発売されたDVD『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記~』がオリコンのデイリーチャート1位、配信曲『雅-MIYABI-』がiTunesのヒップホップでデイリー1位になったりしていますが、今の人気ぶりをどんなふうに受け止めていますか?

三島:正直なところ、こんなに応援していただけると思ってなかったといいますか。果たして自分にそこまで魅力があるのか?とずっと疑問に思っているところがあるので、目を覚ましてください!っていう気持ちもありますけど。

南條:熱く応援していただいているのは、すごくありがたいなと思ってます。ただ、今は好きな人は好き、知らん人は知らんってはっきり分かれている現状なので、応援してくださる人たちはもちろんこれからも大事にしつつ、それ以外の方々にも広く知ってもらえるようなことをやっていけたらなと。やから、この本で学生さんやお子さんが興味を持ってくれたら、ありがたいですね。僕も学生時代は、古典があんまり好きじゃなかったんですよ。そういう人は多いはずなので、楽しく学べるお手伝いもやってみたいですね。

三島:そうですね。やってほしいというお声は、いろんなところからいただいているので実現できるといいですね。

——たしかに、お2人を通して古典への興味が広がる人はいるかもしれません。

南條:ですよね? この本、実はむちゃくちゃ忙しい時期に作ったものなんですよ。

三島:打ち合わせも、夜中にリモートでやってて。

南條:半分、うとうとしながらやってるくらい忙しい時期に作ったんです。この本はこの本でもちろん、当時の自分たちにできることを最大限やり切りました。けど、時間の余裕があれば、もっといいものもできるはずなので第2弾も作りたいです。あと、この本のやりとりをコントにするとかもやってみたいですし、真似したりイジってもらえたらなと。この本をきっかけに、もっといろんな広がりが持てたらいいなと思っています。

■書誌情報
『すゑひろがりずの をかしな和風会話』
著者:すゑひろがりず
発行:ヨシモトブックス
出版社:ワニブックス

すゑひろがりずサイン入りチェキプレゼント

すゑひろがりずのお二人のサインが入ったチェキを2名様にプレゼントします。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】

リアルサウンドブックの公式Twitterフォロー&該当ツイートをRTまたはリアルサウンド公式Instagramをフォローいただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。
当選者の方には、リアルサウンドブックの公式Twitter又はリアルサウンド公式InstagramアカウントよりDMをお送りいたします。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。

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※営利目的の転売は固くお断りいたします。発見した場合は然るべき対応をとらせていただきます。

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(※Instagram上で、上記URL以外の「リアルサウンド」を名乗るアカウントには十分にご注意ください)
<応募締切>
2021年10月17日(日)23:59まで

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