『東京卍リベンジャーズ』マイキーの“黒い衝動”の正体は? 孤高のカリスマの葛藤を考察

『東京卍リベンジャーズ』マイキーの闇

 さらに、家庭環境や経てきた壮絶な経験があるからだろうか。マイキーは辛いことも一人で背負い込んでしまうタイプだ。武道曰く、マイキーは「辛い時ほど笑う」らしく、弱みを人に見せることもない。23巻で自殺しようとビルから飛び降り、瀕死の武道に助けられた時も「オイ万次郎!! 一度でいい!! “助けてください”って言えやぁああああ!!」と発破をかけられてやっと本音を見せたほど。自分の心の奥底に本音を押し込んで生きてきたことが伝わってくる。

 過去で真一郎、エマ、場地がいなくなってしまった時、マイキーは武道にを心の拠り所にしようとしていたこともあった。フィリピンで再会した時も「なんで東卍を出てったんだよ? 一緒にいて欲しかった 兄貴のように叱って欲しかった」と気持ちを吐露している。一方で、武道を自分の世界に引きずり込むのも申し訳ないと思っていたのだろうか。本音を見せるのが怖かったのだろうか。武道を無理やり引き止めることもしていない。このマイキーの中の“いいヤツ”の部分があるからこそ、闇落ちしてしまう運命なのかもしれない。

 23巻以降、武道はマイキーを救うためにタイムリープをして過去を変えることになる。武道がマイキーの闇を取り除くことができるのか、まだまだ『東京リベンジャーズ』から目が離せなさそうだ。

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