鈴木ふみ奈が語る、最新写真集とグラビアを取り巻く環境の変化「それぞれが個の色を出せる時代になった」
グラビアアイドルの鈴木ふみ奈が7月21日に最新写真集『Leap』(KADOKAWA)を発売した。タイトルに“飛躍”という意味を込めた本作では、グラビアアイドル歴11年目にしてに「やりたいと思っていた表現」を詰め込んだ。
グラビアアイドルとして唯一無二の存在感を放ってきた鈴木ふみ奈は、その”飛躍”の先にどんな未来を描いているのだろうか。本インタビューでは、写真集の魅力とあわせて、グラビアにかける思いやグラビアを続ける楽しさについて話を聞いた。(とり)
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グラビアの体型がトレンドになるように
――ソロ写真集は約4年ぶりのリリースとなりますね。鈴木:そうなんですよ! 久々のソロ写真集だったので、撮影の3ヶ月前から入念に体づくりをして、気合を入れて撮影に臨みました。
――日頃から体型維持をされている印象があったのですが、そんなに前から準備されていたんですね。
鈴木:普段は「グルテンの入っているものよりお米を選ぼう」くらいのざっくりとした意識しかしていません。でも今回は、今まで自分がやってきた過去のグラビアのファイリングを見返して、いちばん魅力的だったときのスタイルを目標にし、食事制限や筋トレ、マッサージを掛け合わせながらボディメイクを行いました。
――その“魅力的だったときのスタイル”とは具体的にどういったものなんでしょう。
鈴木:細すぎずふくよかすぎない、メリハリのある体ですね。程よく肉づきがあって、胸やお尻がちゃんと出ていて、その間を繋ぐウエストが細くカーブを描いている。そんなスタイルが理想であり魅力的だと感じます。
――なるほど。本作では、そのこだわり抜いたスタイルが堪能できるというわけですね。
鈴木:男性が見てもグッとくるような、それでいて女性が見ても綺麗だと思ってもらえるような、そんな写真集になっていると思います。そういう意味では、ひとつ夢に近づいた写真集でもあるんですよね。
――夢と言いますと?
鈴木:私がグラビアを続ける理由のひとつに「女性の方がグラビアアイドルのスタイルに憧れるくらい、グラビアを広く認知させたい」という目標があるんですね。日本だとモデルさんのようにスラッとしたスタイルを目指される方が多いように思うのですが、もっといろんなスタイルが女性の間で流行ったら嬉しいなって。
――素敵な目標ですね。
鈴木:2018年に「ミス・ワールド」という世界で最も歴史のあるミスコンに出場させていただいたとき、自分なりに海外のことを勉強していたんですけど、海外の人たちが目指しているスタイルが人それぞれバラバラだったのが印象的だったんです。それこそモデルさんのようなスタイルだったり、筋肉質だったり、グラマラスだったり……。それぞれが魅力的だと思うスタイルを目指している事実が、とても美しいことだと感じました。
そこで私は、グラビアアイドルとしてメリハリのある体を美しく見せることで、女性の方に「胸があってお尻もある、こんなスタイルも素敵だなぁ」と憧れていただけるよう活動していきたいと思うようになりました。そんな風にグラビアを見てくださる女性の方が増えればもっとグラビア業界が盛り上がるだろうし、結果としていろんなバリエーションのグラビアが増えて男性の方にもより楽しんでもらえると思ったので。
――ちなみに普段ご活動されるなかで、女性からの反応はどれくらいあるものなんですか?
鈴木:ファンの方の割合でいうと男性が多いんですけど、最近はお手紙をくださったり、SNSでコメントしてくださる女性の方が増えた実感がありますね。例えば、DVDの感想で「こんなふうに動くとかわいいんだな。私も彼氏の前でやってみよう」みたいな。そんなグラビアの楽しみ方があるんだと驚きましたね(笑)。私がグラビアを始めた当初、女性ファンは0でしたから。
――ここ10年ほどで、グラビアを取り巻く環境も変わりつつありますよね。
鈴木:SNSの影響力が強くなって、それぞれが個の色を出せる時代になってきましたよね。最近だと、東雲うみちゃんのようなザ・王道スタイルで活動している子もいれば、yunocyちゃんのようにゲームという趣味の要素を掛け合わせて活動している子もいる。親友に天木じゅんちゃんとヤナパイ(柳瀬さき)ちゃんがいるんですけど、じゅんちゃんも最近ゴルフに目覚めてそれを仕事に繋げていますし、ヤナパイちゃんも作品撮りに力を入れていますしね。
私はこのグラビアの多様化が凄くいい風潮だなって思っているんですよ。幅広く活動することで、グラビアの魅力を知ってもらえる機会が増えますし、グラビアアイドル自身も、自分なりの個性を踏まえた上で真剣にグラビアと向き合うことができますからね。やり方次第では誰だって有名になれるチャンスがあるわけですし、今の時代、好きなものをただ好きなだけで終わらせるのは勿体ないですよ。
――そのなかで、鈴木さんはどのように個の色を出していこうと考えていますか?
鈴木:ここ1年間お芝居に挑戦させていただくことが多かったので、今後も力を入れつつ、その上でグラビアのスタイルが女性のトレンドになるよう活動を続けていきたいです。そして時期的に今は難しいですが、海外にも日本のグラビアの魅力を持って行けたらいいなぁと考えています。
――演技力とグラビアでの表現力は重なる部分があるように思います。
鈴木:分かります。特に女優さんの写真集を見ていると、表情に嘘がない感じがあって凄く引き込まれますよね。本作はグラビアっぽい写真もあるなかで、そういった嘘のない表情やその瞬間にしか撮れないような写真もたくさん載せているので、より素に近い私を楽しんでもらえるはずです。特にプールで準備運動をしているカットなんかは、雑誌のグラビアページにはまず載らない、決めカットの間の瞬間を捉えた一枚となっています。露出だけでな
く、写真集ならではの表情もたっぷり見ていただけると嬉しいです!