『美味しんぼ』富井副部長、YouTubeで脚光? なぜか憎めないキャラを考察
実は苦労人
宴会部長的存在で、つねに明るいイメージのある富井副部長だが、実はかなりの苦労人である。生まれは旧満州で、太平洋戦争の混乱の中、日本に引き上げてきた経歴を持つ。
また、幼少期には父親の事業の失敗で極貧となり、本人が「お菓子も買えなかった」と振り返るほど、厳しい生活を強いられていたことを明かしている。家が貧しく、自分1人が大学に行ったことを弟の修が恨み、長らく不仲だったこともあった。
富井副部長はことあるごとに「食料難世代」を口にし、山岡が酷評した食べ物でも、「美味しい」と言って食べている。そのような行動を見ても、苦労人であることわかるだろう。
愛される理由は?
明るいキャラクターと、大新聞社の副部長とは思えない失態。そして、苦労人の過去。そんな3つの要素を併せ持ち、自分らしく生きる様子を見せていることが、富井副部長が「憎めないキャラ」として評価される理由なのかもしれない。