『美味しんぼ』栗田ゆう子はトラブルメーカー? 山岡を困らせたヤバイ友人たち

『美味しんぼ』栗田はトラブルメーカー?

 『美味しんぼ』のヒロイン、栗田ゆう子は「かわいい」「器量が良い」という評価がある一方で、なにかと問題を誘発しては山岡に頼るトラブルメーカーの一面も持つ。そんな彼女を象徴するのが、厄介な友人たちの存在だ。栗田の友人が起こした、騒動を振り返ってみたい。

楊ますみ・まゆみのラーメン騒動

 栗田にとって高校の同級生で、双子姉妹の楊ますみとまゆみ。同窓会で和田アキ子似の教師から「お宅は中華そば屋なんでしょ、栗田さんに紹介してもらったら?」と提案される。

 恩師の提案ということもあってか、栗田はノリノリで取材を申し込む。ネットのない時代、大新聞社に取り上げられることはかなりのチャンスだと思われるが、まゆみとますみは浮かない顔をしていた。

 その理由はそれぞれの夫の問題。2人は双子の兄弟が営む人気の中華そば屋に嫁いだが、雑誌の取材を受けた際、夫同士が「美味しいのは誰の力によるものなのか」をめぐり喧嘩になり、それぞれが独立し店を出す事態に発展していたのだ。

 相談を受けた栗田は山岡に「遅刻したらタイムカードを私が押しておきますから」「大井とか川崎なら私が馬券を買いに行きますから」と頼み込み、山岡も渋々問題解決に応じる。そして2人の仲直りに尽力した。

 その後、栗田は東西新聞社で先生を引き連れ山岡に礼を言う。そして「万馬券が当たった」と競馬新聞を読む山岡の目の前で自慢してみせた。(2巻)

笠田みよ子夫妻の問題

 栗田の大学時代の同級生、笠田みよ子。半年前に結婚した新妻だが、栗田を呼び出すと「主人がなかなか帰ってこない」「毎晩付き合いだと言って酒を飲んでいる」と話し、離婚を口にする。そして単なる新聞記者の栗田に、なぜか素行調査を依頼する。

 ここで栗田はなぜか山岡を誘い、10日ほど笠田の後をつける。特に女性と付き合っている様子はなく、「おふくろの味」をウリにした居酒屋に入り浸っていた。栗田のやり方に痺れを切らした山岡は「家に帰りたくないから時間を潰しているだけではないか」とみよ子の家に行き、原因を探ることにする。

 2人を出迎えたみよ子は料理学校で習ったという「自慢の料理」を山岡に振る舞う。それはビーフストロガノフなど「凝った料理」で、出来たてではなく、作り置きを電子レンジで温め、提供されるものだった。山岡はそんな料理を出すみよ子に「俺がおたくのご主人だったらやっぱり帰ってこない」「ご主人の帰りが遅いのは君の料理を食べたくないからだ」とバッサリ斬る。

 この後、みよ子に家庭料理と「出来たて」の良さを教えた山岡。笠田夫婦の仲は、良好なものになる。後日東西新聞社の社食で「電子レンジのチーンという音が忘れられないぜ」と話したあと、席について味噌汁を食べようとする山岡に、友人を救ってもらった栗田は「チーン、おまちどうさま」と声をかけ脅かし、驚いた山岡が味噌汁を顔にこぼした。(9巻)



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