BALLISTIK BOYZ 加納嘉将&奥田力也が語る、小説『BATTLE OF TOKYO』の"圧倒的な面白さ”
LDHが仕掛ける総合エンタテインメント・プロジェクト『BATTLE OF TOKYO』を物語化した小説の続編『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』が7月16日に発売された。
「BATTLE OF TOKYO」は、遥か未来の巨大都市「超東京」を舞台に、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZによる「Jr.EXILE」総勢38名が集結し、コラボバトルを繰り広げるというもの。2019年には前代未聞の4チーム総当たりバトルのミュージックビデオやコンピレーションアルバムのリリース、幕張メッセにて4日連続のライブを行うなど、ダイナミックな展開を見せてきた。
リアルサウンド ブックでは、『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』に登場するメンバー3組にインタビュー。1組目はJr.EXILE世代の中で、もっとも若手であるBALLISTIK BOYZの加納嘉将と奥田力也。笑顔を輝かせながら、本作の面白さをたっぷりと語ってくれた。(編集部)
奥田「想像をはるかに超える世界観」
――まずは小説 『BATTLE OF TOKYO』の感想から聞かせてください。
加納:最初はMVから始まって、幕張でライブをやらせていただいて、プロジェクト自体どれだけ大きくなっていくのか想像がついていなかったところがありました。小説でようやく物語に触れることができて、こんなにすごい世界観でこんなに面白いストーリーになっているんだと正直びっくりしました。
奥田:小説を読んで、『BATTLE OF TOKYO』の世界観は自分の想像をはるかに超える大きなものなんだと感じました。キャラクターひとりひとりに個性があって名前にも意味があって、それぞれの良さがしっかり物語られていて、深さがすごいな、って。
加納:vol.1と僕らの曲「VIVA LA EVOLUCION」はリンクしているところがあるので、本を読んでMVを観てまた本を読んで、ってやってみたら、より内容が鮮明に入ってきて。物語への新しい触れ方だと思います。
―― 『BATTLE OF TOKYO vol.2』を読んでいてテンションが上がった描写や場面はどんなところでしたか?
加納:僕たちJIGGY BOYSの場面じゃないんですけど、ゴエモン(GOEMON)とチャッター(Chatter)のバトルシーンはテンション上がりました。
奥田:俺も俺も!
加納:ね、あそこ熱いよね。表現がすごすぎて。
奥田:(スマホの感想メモを見せて)俺、いちばん上に「ゴエモン」って書いてある(笑)。
加納:ゴエモンが自分の刀に触れて赤くする場面とか、アニメや漫画みたいでした。チャッターが銃を作り出して闘うシーンもすごい魅力的です。
奥田:ゴエモンはちゃんと関西弁なんですよね。僕は昔から陣くんと仲がいいので、本当に言ってそうなイメージが湧いて面白くて、本を読みながらひとりで笑ってしまいました。小説や漫画が好きな方って、読みながら1人で笑ってるときがあるじゃないですか。こういう気持ちなのかな、って思いました。
――『BATTLE OF TOKYO』の世界ではBALLISTIK BOYZは「JIGGY BOYS」というチームで、加納さんはユキ(Yuki)、奥田さんはリブラ(Libra)というキャラクターです。なぜこの名前にしたんですか?
加納:自分の本名の「よしゆき(嘉将)」は、両親の名前からそれぞれ「よし」と「ゆき」をとって付けられてるんです。キャラクター像を考えるときに、家族とのつながりというリアルさがあるといいなと思って「ゆき」を取り入れました。それと、『BATTLE OF TOKYO』が始まるときに先輩方と話していて、ほかのキャラクターは男っぽい名前やアニメに出てきそうなかっこいい名前が多そうだと思ったんです。だから女性っぽくて且つ日本人っぽい名前は狙い目かもな、と。もともと漫画とかアニメでも、男なのに女性っぽい名前っていう設定が好きだったのもあってそうしました。
――実際、ほかにそういう雰囲気の名前のキャラクターはいなかったですね。
加納 ラッキーでした(笑)。
奥田:僕は自分も含めてきょうだい全員「り」から始まる名前なんです。だから、自分のキャラクターもそうしたいなと思ってました。それと自分はてんびん座なんですけど、英語で「リブラ」なんですよ。「リ」から始まるし、ちょうどぴったりだなと思って「リブラ」にしました。
――リブラはメンバー思いで平和主義者の凄腕ハッカーです。性格的には奥田さん自身と近いですか?
奥田:そうですね。結構普段から平和主義というか、みんなで仲良く頑張りましょうみたいなタイプなんで、実際の性格に近いところが多いです。vol.2ではリブラがコーラを買いに行ってる間にJIGGY BOYSのほかのメンバーがやられちゃってる場面があって、平和主義ではあるけどメンバー思いだから仕返しに行ったりするんです。自分だけじゃなく、ほかのメンバーもそれぞれの性格と似ている部分があります。
――「コーラを買いに行っていて1人だけいない」みたいな感じは、BALLISTIK BOYZの中での奥田さんっぽさがあったりするんでしょうか。
加納:もう本当にそのまんまですね。気づいたらコーラ飲んでます。いまだに忘れられないのが、数年前に僕たちがブログを始めたとき、一発目はみんな「ブログ始めさせていただきました」みたいなことを書いてるのに、彼だけコーラのことを書いていて。笑わせていただきました。
奥田:めっちゃ言うよね、それ。
加納:すごいツボだったから。
奥田:俺だけタイトルが「コーラ大好きマン」だった(笑)。いろんなところでこの話をしてるので、もしかして取り入れていただいたのかなと思ってます。
――一方、ユキはチームいちの心配性で、内心では常にずっと心配事がぐるぐる回っているキャラクターであることがvol.2で描写されています。
加納:キャラのイメージを伝えるときに「心配性」っていうのは結構推してました。何かをやり遂げるとき、簡単には満足しないで「本当にこれで大丈夫なのか」と詰めの甘さを残さない性格はかっこいいなと思っていて。それと、バラエティ的な企画にBALLISTIK BOYZで出るとき、自分はMCをやったりツッコミを担当したりすることが多いんですね。vol.2ではユキが内心でツッコんでいるシーンがちょこちょこあって、それがリアルの自分と重なるところがあって、うれしかったです。
――「なんでこんな楽しそうなのコイツら……!?」とか「ツレが全員フリーダムすぎる」とか、ユキが内心でこぼしてるシーンが何度かありましたね。
加納:そうですそうです、「なんでそんな争いに行きたがるの!?」って(笑)。リアルの僕もそう思うだろうなって、楽しかったです。一方でこの世界のキャラクターならではの、読んで初めて知った一面もあって、そこが入り混じっているのが面白いんですよね。
奥田:本当、今言ってくれたように、自分たちと似てるけどちょっと違うところもあって。実際の僕はいちばんハッキングとかできないタイプです、ほかのメンバーのほうが賢いんで……。普段はワーッてはしゃいでるほうなので、ストーリーの中で僕が率先して行動したりハッキングしたりしてるのはファンの方にとっても新鮮なんじゃないかなと思います。