おにぎらず、ヤング肉じゃが、まるごとザ・カレー……『クッキングパパ』ガチで美味いレシピ4選
雑誌「モーニング」(講談社)に1985年から掲載され、現在も連載中のうえやまとち原作の人気料理漫画『クッキングパパ』。その人気の秘密には様々なものがあるが、要因の1つに主人公・荒岩一味が作る先進的で美味しい料理がある。なかには、漫画で取り上げられたユニークな料理が一般化したケースも少なくない。
そんなクッキングパパ・荒岩一味が提案したユニークな料理を振り返ってみたい。
おにぎらず
2015年頃、コンビニエンスストアが発売し、爆発的人気となった握らないおにぎり、「おにぎらず」。これをいち早く世の広めたのが、『クッキングパパ』だった。
パパはおにぎらずについて、「にぎらないでいいから、炊きたてのアツアツご飯でもすぐ作れ、平べったくて見た目も面白いというすぐれものだ」と解説している。そして、「忙しくて時間がないときや、花見・ピクニック・行楽の弁当にあるいは夜食にいつでもどこでも”おにぎらず”だ」と紹介していた。
おにぎらずが『クッキングパパ』に紹介されたのは1991年の22巻。そこから24年後の2015年、コンビニエンスストアが「おにぎらず」を販売したことで人気に火がつき、ブームとなった。現在も多くの人がその味を楽しんでいるが、その人気の秘密を、パパは1991年に解説していたのだ。
ヤング肉じゃが
『クッキングパパ』の料理で伝説になっているのが、「ヤング肉じゃが」だ。部下・梅田の彼女で後の妻・ユミに肉じゃがを教えることになったパパが「面白い肉じゃがを教える」と言って作った料理である。
何がヤングなのかというと、通常の肉じゃがの隠し味として、コーラを使うこと。パパが「ここでコーラだ!!」とコーラを持ち、入れる姿は強いインパクトが有り、様子を見たユミも「えーコーラなんか入れちゃうんですか?」と驚いていた。
パパは「炭酸の働きで、肉なんか短時間でやわらかくなるぞ」「コーラの香辛料が隠し味となってうまいぞ! 子供から老人までみんなで楽しめるぞ」と太鼓判を押していた。(5巻)
かなり突飛な料理だが実際に作った人からは「しっかりと煮込めば美味しい」「発想が素晴らしい」「意外と美味しい」と、評価する声が上がっていた。
まるごとザ・カレー
パパが単身赴任の竹田課長のために開発した豪快なカレーが「まるごとザ・カレー」だ。玉ねぎ、人参、豚バラ肉が「ほぼそのまま」の大きさで乗せられたカレーで、レシピには「要するにテキトーになんでもぶち込めばよろし」と紹介されていた。
具材の大きさが食欲をそそるこのカレーは愛好者が多く、SNSでも作った画像を掲載するユーザーが続出している。クッキングパパが提示したレシピのなかでも、トップクラスの人気という声もある。(1巻)