エースは最高のお兄ちゃん? 『ONE PIECE』キャラで考える理想の家族

『ONE PIECE』キャラで考える理想の家族

 『ONE PIECE』で度々重要となる「家族」という存在。作中では「“鬼”と呼ばれた父親」や「子供を85人産んだ母親」など、奇想天外な生き方をする人物が数多く登場している。そこで今回は『ONE PIECE』に登場したキャラクターの中から、独断と偏見で筆者が共に生活をしたい「理想の家族」を考えてみる。作品に登場した最高の「父」「母」「兄」「姉」とは誰なのだろうか。

・父/キュロス(ドレスローザ編)

 まず最初に紹介するのは、一家の大黒柱である父親。ルフィの父親であるドラゴンや、サンジの父親であるヴィンスモーク・ジャッジなど、作中には様々な父親が登場するが、最高の父を1人挙げるなら迷うことなくキュロスだろう。

『ONE PIECE』75巻(集英社)

 キュロスはドレスローザ編で登場した、元リク王軍軍隊長の剣闘士である。王女であるスカーレットと結婚した彼は、一人娘のレベッカと3人で幸せに暮らしていた。しかし突如王国をドフラミンゴが襲い、スカーレットは亡くなってしまう。そしてシュガーの能力によっておもちゃの兵隊に変えられてしまったキュロスは、娘のレベッカからも忘れられてしまった。しかし彼はそんな自分の存在も忘れてしまったレベッカを、10年もの間「おもちゃの兵隊」として支えてきたのだ。ルフィ達と協力しドレスローザを奪還した後に、レベッカとの親子の絆を感じさせるシーンは、ドレスローザ編でも屈指の名シーンとなっている。過去に復讐殺人を犯してしまったがために、娘を抱くことすらできなくなるほど自らを厳しく律し、過酷な状況でも娘を見守り続けたキュロス。彼ならば自慢の父親になること間違いなしだ。

母/ベルメール(東の海編)

『ONE PIECE』9巻(集英社)

 我が子に無償の愛を注ぎ、幸せを誰よりも願う母親。その点で言えば、東の海編で登場したベルメールは作中の誰よりも母親だった。ナミの育ての親であるベルメールは、元々は立派な海兵だった。村の有名な不良娘だった彼女が、戦場で保護して連れて来た2人の赤ん坊。これがナミとノジコである。その後裕福ではないものの楽しく暮らしていた3人に、悲劇が起こる。後の宿敵となる魚人のアーロンが村を襲撃し、高い年貢の徴収を強いたのだ。みかんを栽培しながら慎ましく生活するベルメールには、「大人1人分」の財産しかない。村人はまだ見つかっていないナミとノジコを、海へと逃がそうとする。「もうベルメールさんの子でいちゃだめなの?」とナミ。しかしベルメールは年貢をナミとノジコの分として、家族の縁のため自分は死ぬ道を選ぶ。「口先だけでも親になりたい、あいつら……私の子でしょ?」。このセリフを発した時のベルメールの表情は、母としての愛情に満ち溢れていた。

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