元・夢アド志田友美が語る、13年の活動と“RESTART” 「アイドル活動は悔いが残らないほどやり切った」

志田友美が語る、“RESTART”

 アイドルグループ・夢みるアドレセンス(以下、夢アド)の元メンバーである志田友美が、2021年5月12日に約7年ぶりの写真集「志田友美 写真集『RESTART』」を発売した。デビューして以来、13年間貫いたロングヘアをバッサリ切って挑むリスタート。写真のセレクトからテキストの字体まで自らこだわった自己プロデュースによる本作は、まさにこれから始まる新しい志田友美の一歩を表すものとなっている。

 本作のリリースを機に、どのようなリスタートを切っていくのだろうか。今抱いている夢から変わらぬ岩手愛までを、存分に語ってもらった。(とり)

「リスタート」に込めたもの

(C)KADOKAWA  (C)TAMBOURINE ARTISTS PHOTO/MAKINO SHOTA

――夢アドを卒業して約1年半が経ちました。生活もだいぶ変わりましたか?

志田:アイドル時代は毎日のようにライブや遠征があったので、家には寝に帰るだけの生活を送っていました。今はそれがなくなって、さらに自粛もあるので、かつての生活からは信じられないくらいのスローライフになりました。時間が有り余っているくらいです。

――今はどのように過ごしているんですか?

志田:とにかく早寝早起きを徹底しています。私、寝ようと思えばいくらでも寝られてしまうんですけど、それで1日を無駄にするのだけは避けたくて。朝起きたらまずカーテンを開けて、太陽の光を浴びて、目を覚まします。そして、朝ごはんを作って、洗濯をして、読書をして、スーパーに買い出しに行って、夜ご飯を作って……。

 アイドルを卒業してから、こうして本格的なインタビューを受けるのは久々です。いろんな媒体さんから取材していただいて、ちゃんとお仕事しているなって感じます!

――リスタートの思いを込めて、自己プロデュースによって制作された本作。具体的にこだわったポイントはどこですか?

志田:まず前提として、写真集では健康的な色っぽさを目指していたので、特に体の見せ方を意識しました。例えば、今までグラビアに出させてもらったときは、ただ食事を抜いてお腹を引っ込ませていたんですが、今回はバランスよく食べることを徹底したんです。また、撮影に向けて1ヶ月間パーソナルジムに通い、撮影当日まで体を鍛えていました。もともとお尻がない体型だったので、プリッとしたお尻を目指して頑張りましたよ。

――どのカットも体のラインが本当に綺麗ですね。

志田:露出するにしても、シンプルなデザインの衣装や、脚やお尻、体のラインを綺麗に見せられる衣装を選ぶようにしました。打ち合わせの段階でスタイリストさんに、体のラインが分かりやすい衣装をリクエストしたので、もう後には引けなくて(笑)。そうやって自分を追い込んでトレーニングしました。体の仕上がりは過去最高だと思います!

 それに、撮影後は編集部にお邪魔して写真のセレクトにも携わらせてもらいました。編集の方が選んでくれた写真に対して「こっちの写真の方がいいと思うので、変えてください!」とお伝えすることも。とにかく細部までこだわったので、納得のいく一冊にすることができました。

――髪をバッサリ切ったシーンも見所です。

志田:そうですね。まさに「リスタート」の意思が表れている瞬間です。13年間ロングヘアだったし、ぼんやりと今後もロングのままだろうなって思っていたので、まさかここまで短くする日がくるなんて自分でも驚きです。マネージャーさんから「せっかくだし、切ってみたら?」と提案されなければ、今もロングのままだったと思います。

――かなり勇気が必要だったんじゃないですか?

志田:絶対に失敗したくなかったので、いつもお世話になっている美容師さんに切っていただきました。ショートカットが上手な方なので、安心してお願いできたんですが、さすがに切る瞬間は緊張しましたね。

――ショートにしてみて、いかがですか?

志田:最高です。髪を乾かすのも短時間で済むし、ヘアアレンジも楽チンだし。ただ、短くなると、逆にロングが恋しくなりますね(笑)。

岩手愛とプロデュース業

(C)KADOKAWA  (C)TAMBOURINE ARTISTS PHOTO/MAKINO SHOTA

――改めて、今後どのようにリスタートしていきたいですか?

志田:本作内のエッセイでも書いている通り、幼い頃からとにかく目立ちたがり屋で表舞台に立っていたい人間だったんですが、今回ガッツリ自己プロデュースをさせていただいて、裏側の仕事にも興味を持ちました。女優やモデルとしてのお仕事もやっていきたいので、完全に表舞台から姿を消すわけではないですけど、いずれはファッションやスキンケア用品のプロデュースをやってみたいですね。失敗を恐れずに、20代のうちにいろんな経験を積んでいきたいです。

――エッセイは10編収録されていますが、そのうちのテーマの一つに「岩手」があるのが志田さんらしいですね。

志田:東京生活も長くなりましたが、やっぱり地元・岩手への愛は変わりません。ちょっとだけ、岩手の魅力を語らせてください。まず、岩手って北海道の次に面積が広い県なんですよ。知っていました? しかも、最新の都道府県愛着度ランキングでは4位だったんです。その前のランキングでは36位だったのに、なぜか急上昇して。それに、岩手って聞くと田舎のイメージがあるじゃないですか。でも私、上京するまでは盛岡がいちばんの都会だって思っていたんですよ。それくらい発展した街もあるんです。さすがに東京には敵わないですけど(笑)。

 空気も綺麗だし、料理も美味しいし……。これだけたくさんの魅力があるのに、岩手県出身のタレントさんって意外に少ないので、よさを伝えきれていないと思うんです。私は岩手の文化大使も務めているので、これからも率先して岩手のいいところを広めていかないと!

――岩手愛が強いですね。岩手のPRも兼ねてプロデュース商品を出すなら、何を作ってみたいですか?

志田:岩手のプロデュース!? やってみたい! そうだなぁ……。岩手は盛岡冷麺が有名なので「友美流冷麺」とかどうでしょう。岩手県民はみんな冷麺に大量のお酢を入れるんですよ。麺を吸うときに咳き込むくらいに入れるのが堪らないんです。だから、より岩手の味を知ってもらうために、もとからお酢を大量に入れた冷麺を開発したいです。

――では、今後はプロデュース業と岩手のPRを積極的に。

志田:はい。あと、YouTubeもやってみたいです。って言いながら、まだ何も考えていないし、投稿の仕方も知らないんですけど(笑)。やるなら美容系の動画かな。ドッキリも好きだから、たまにそういう面白い企画も取り入れて。

 プライベートではサーフィンもやってみたいです。海が好きで、夏も好きなので、最近は海を眺めに一人で出かけることもあります。本作の撮影でも三浦半島に行って、綺麗な海を見て癒されていました。季節的に寒かったけど、大好きな海を背景に撮影ができたのは嬉しかったです。

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