『花男』『俺物語!!』『椿町』……ゴールデンウィークに読みたい名作恋愛漫画6選

GWに読みたい名作恋愛漫画6選

 今年もいよいよゴールデンウィークに突入。春うらら、心地よい太陽と風を感じに出かけたいところだが、去年以上のステイホームが求められている2021年。外で春を感じることはできなくても、せめて心だけでもほっこりと温かくしたらはいかがだろうか。恋気分が味わえるような恋愛漫画を完結済みのものを中心にご紹介する。

『花より男子』全37巻

『花より男子』37巻
『花より男子』37巻

 1992年から2004年に「マーガレット」で連載された『花より男子』。裕福な家庭の生徒が多い英徳学園に入学した庶民の牧野つくし。英徳を牛耳っていた道明寺司、花沢類、西門聡二郎、美作あきらの“F4”に目をつけられてしまったつくしだが、次第に道明寺司と惹かれ合うように……!?

 ぶっとんだ設定であり、貧乏なつくしと財閥の御曹司である司の恋も“身分違い”の恋でなかなか思うようには進まない。2005年、2007年にはドラマ化され、つくしを井上真央、道明寺司を松本潤が演じ、一大ムーブメントを起こした。

 素直になれない2人が少しずつ距離が近づいた……と思ったら、何かと邪魔が入る様子がもどかしい。それでも、愛し愛されるのは良いという、今さらだけど忘れがちなことを実感できるはず。

『椿町ロンリープラネット』全14巻

『椿町ロンリープラネット』
『椿町ロンリープラネット』

 2015年から2019年に「マーガレット」で連載された『椿町ロンリープラネット』。父親の借金返済のために、小説家・木曳野暁の家に住み込みで家政婦をすることになった大野ふみ。暁は顔が怖いし、態度も悪い。そんな彼とうまくやっていけるのか不安になるふみだったが、その優しさに触れるたびに少しずつ惹かれていくようになる。

 恋愛に対してあまり良い印象を持っていない暁と、恋愛というもの自体がよく分からないふみのもどかしい恋愛に、初恋のころの気持ちがよみがえる。暁の担当編集者で昔からの金石悟郎がいい立ち回りをしており、「どうにもヒーローは好きになれない」という人の心をくすぐってくるので、こちらもチェックしてみてほしい。

『狼陛下の花嫁』(全19巻)

『狼陛下の花嫁』
『狼陛下の花嫁』19巻

 2009年から2018年に「LaLa」で連載された『狼陛下の花嫁』。下級役人の娘・夕鈴は「内容は詳しくわからないが割の良い仕事」を父親の知人から紹介されて王宮へと出向く。実はその仕事は「狼陛下」と呼ばれる冷酷非情な国王陛下・珀黎翔の花嫁を演じることだった。

 中華風の歴史・王宮物だが、契約結婚から2人の愛が芽生えるというストーリーだ。ラブコメっぽくポップに話が進んでいくが、黎翔がなぜ狼陛下と呼ばれるようになったのか、その過去や政治的な問題も絡めて話が進んでいく。

 黎翔は早い段階から夕鈴を溺愛するが、少しずつ仲を深めていく様子がほっこり。2人の周りの状況は変化していくが、その絆は強くなるばかり。障害は愛を強くするを体現しているかのような2人の関係に注目だ。

『俺物語!!』(全13巻)

『俺物語!!』10巻
『俺物語!!』10巻

 2012年から2016年に「別冊マーガレット」で連載され、アニメ化・実写映画化されている『俺物語!!』。いかつい顔と体だが仁義と正義感にあふれる男子高校生・剛田猛男にひとめぼれした天然でおっとりした女子高生・大和凛子のラブストーリー。

 お互いに初めての恋人に戸惑いながらも、イベントごとに少しずつ仲を深めていく様子は「癒し系ラブストーリー」と言ってもいいかもしれない。ふたりにアプローチをするキャラクターは登場するものの、とにかく互いに対する想いが強いのでブレない。ゆえに安心して読むことができる。ハラハラドキドキのラブストーリーも良いが、こんな穏やかな物語があったっていいのではないだろうか。

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