OKAMOTO'S オカモトショウ新連載「月刊オカモトショウ」第1回:SF×ハードボイルドな世界観の『虎鶫』を語る
「月刊オカモトショウ」
——では最後に本作のお気に入りのセリフのご紹介をお願いします!
「…あの笑顔
マリ…
お前はオレの太陽だった
殺戮の世界から
オレを出してくれた…
オレの太陽」
ショウ:サバイバル中、仲間が寝たあと、焚火を見ながら呟くセリフですね。この主人公は冤罪で投獄されていて、遠くから愛する女性を思っているっていう……。かなりベタなハードボイルド感があるけど、こうやって一人で浸るのもいいですよね(笑)。
『虎鶫』を読みながら聴きたい名盤をオカモトショウがPICK UP!
『おせっかい』(「Meddle」)/1971年
プログレッシブ・ロックを代表するグループ、ピンク・フロイドの6thアルバム。日本でもシングルヒットした「吹けよ風、呼べよ嵐」(「One Of These Days」)、23分に及ぶ大曲「エコーズ」(「Echoes」)などを収録。
SF的な雰囲気があって、サイケデリックで、生々しさもあって。『虎鶫』に通じるところが多いアルバムだと思います。1971年にポンペイの古代遺跡(円形演技場)で撮影されたライブ映像があって、「エコーズ」を演奏しているんですけど、その映像も『虎鶫』のイメージにぴったりですね。
■オカモトショウプロフィール
中学校からの同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO'Sのボーカルとしてマルチに活躍。ニューヨーク出身で、父は世界的サックス奏者であるスコット・ハミルトン。4月28日には初のソロアルバム「CULTICA」の販売&配信をスタートした。