100トンのハンマーは愛の重み? 『シティーハンター』“もっこり”封じの必殺アイテムを検証
『シティーハンター』の名物シーンといえば、女性にもっこりする冴羽獠と、それを阻止するために容赦なく叩きのめす槇村香の攻防だ。香は嫉妬や、依頼者を守る観点から、様々なアイテムを使い、もっこりを封じている。そんな香のもっこり封じアイテムを検証してみよう。
ハンマー
香の代名詞とも言うべきハンマーだ。獠がもっこりをする、あるいは依頼者の女性に手を出そうとすると、どこからともなく取り出したハンマーで、獠を叩く。その種類はかなり豊富で「100トン」が主流だが、獠の行動や香の気分で、重さが変わる。
気になってくるのはなぜシティーハンターと恐れられる獠が香のハンマーを避けられないのか。獠は16巻で海坊主の恋人美樹から「避けられない理由」を聞かれ、「避けようとは思うんだけど、そのなんつーか。あいつの殺気はその避けられない気分にさせられる」と語っている。この話を聞いた美樹は2人が愛し合っていることを悟った。
また原作者の北条司氏も、2019年に自身のTwitterで「避けられないのではなく、避けないんだと思います」「心のどこかで香に止めてほしいと思っているかもしれませんね」と語っている。
香のハンマーはもっこり封じであると同時に、愛を確認する行為なのかもしれない。
こんぺいとう
針のついた大きな鉄球で、鎖もついている。その形がこんぺいとうに似ていることから、そのようなネーミングが付けられたものと見られる。
ハンマーよりも強烈な攻撃力を持つ代物を、香は容赦なく獠にぶつける。20巻では、生き別れになっていた実姉立木さゆりとの初対面で、鎖鎌と鎖をつけたこんぺいとう2号を獠の顔面に打ち付け、さゆりがショックを受ける描写があった。その攻撃力は、随一かもしれない。