ビリヤニ、チキンマサラ、ポークビンダルー……本格インド料理を2ステップで? 画期的レシピに挑戦
万能キーマベースで! 絶品エスニックバーガーとソルティラッシー
インドカレーはパンに合う。「万能キーマベース」のハンバーガーアレンジで、その気持ちは確信に至りました。ソースには、旨みがぎゅっと詰まった焼き汁を活用した「万能カレーソース」をタラリ。2つの万能がドッキングすると全能になる計算です。パクチーとシシトウが効いたパティが、グルメバーガー店顔負けのオリジナリティを放ちます。
実はこの「万能キーマベース」も、フライパン上で計量したらそのまま加熱調理するだけ。洗い物は最小限に、旨さは最大限に行ける、夢うまレシピです。
飲み物には、巻末の「スパイス料理にぴったり!ドリンク&スイーツ」コーナーの「ソルティラッシー」を合わせてみました。サラッとした喉越しでゴクゴクいけ、飲むライタのような塩気がボリューミーな食事にぴったりです。
絶品ポークビンダルー(圧力鍋で)
大の角煮好きとしては作らずにいられなかった、トロトロお肉のポークビンダルー。酢ベースのビンダルーペーストでマリネした豚バラブロック肉を、圧力鍋でホロホロに柔らかく煮込み、最後にソースをなめらかに潰したら出来上がりです。
手が込んでいるように見えて、実はほったらかし時間が長く、意外なほど手間がかかりません。冷蔵庫でマリネしつつ寝かせる2日間、何度、お肉たちはどうしているか?と様子を見に行ったことか。結果、寝る子は美味しく育つことが舌でわかったのでした。
ポイントは、レシピ通りにきっちり計量し、忠実に調理すること
実際に何品か作ってみて感じたのは、各レシピの精度の高さ。このシンプルなスパイス構成から確実な美味しさを引き出すには、作り手がきっちり計量し、プロセスに忠実に調理することが大前提として求められます。そうすることで誰でも、稲田さんのレシピの再現性の高さをマックスに持っていけ、自宅でとびきり美味しいインド料理を満喫できるでしょう。読んで作るだけでみるみる「インド料理上手」になる、まさに魔法のような一冊。前書とセットで二冊買いするのもオススメですよ。
■大信トモコ
元Supersnazz、現在はTweezersとRock Juiceで活躍中のベーシスト/ライター/シュフです。趣味の料理本集めで見つけた、役立つ本を紹介します。Twitter。
『だいたい1ステップか2ステップ! なのに本格インドカレー』
稲田俊輔 著
定価:1,760円(税込)
出版社:柴田書店
公式サイト