あくにゃん × 劇団雌猫が語る、コロナ禍の“推しごと”事情 「健康あってのヲタ活」

あくにゃん×劇団雌猫 ヲタク対談

推しのために「マイナス17度の中で2時間半」……

ーー劇団雌猫のおふたりは書籍の中で自分たちでチョイスした「ゆる健康法」を1週間チャレンジしていましたが、今も続けてやっていることはありますか?

もぐもぐ:私は本の中で、なるべく発酵食品をとる、特に“味噌汁”が体もあったまるし良いと言うので“なるべく味噌汁”チャレンジしていたのですが、あれから結構作るようになりました。最初は正直めんどくさいと思ってたんですけど(笑)、顆粒だしと味噌を入れたお椀にお湯を注ぐだけでできるし、味噌汁とごはんがあればそれっぽくなるので、今まで適当にカップラーメンだったところを、味噌汁飲もうかなって思えるくらいになった! 自炊は自分のためにやってるって感じで自尊心も上がるので、それもいいかも。

あくにゃん:もぐもぐさんのミニトマトとウインナーの味噌汁の写真が衝撃的でした(笑)。

もぐもぐ:たまたま『マツコの知らない世界』で味噌汁の特集やってたんですよ(笑)。私も「え?ウインナー? ありなの?」と思ってたんだけど、予想以上に美味しかったしこれだけでおかずにもなるからおすすめです。具ってなんでもいいんだ~って思えて気も楽!

ユッケ:私も“アイマスクで眼精疲労対策”は続けてます。毎日ではないですけど、今日は目が疲れたな~っていう時に。もう一つの“ウォーキング1日30分”は、正直「毎日欠かさずやろう!」というほど意識を保てていないです。でも最近、友達と遊ぶ時の選択肢に「散歩」が増えました。飲食店で対面で話すよりも、外の空気を吸いながらぷらぷら横並びで歩いて喋った方が、健康にも感染予防にもいいかなと。

ーーあくにゃんさんは、試してみたい健康法や、今すでに実践している健康法はありますか?

あくにゃん:僕、お風呂は湯船に毎日入ります! あと腹巻も一時期してました、ヒートテックのやつ。

もぐもぐ:偉い!! あくにゃんさんは、仕事もされてて、YouTubeもされいてるから、かなり忙しいですよね。

あくにゃん:そうですね。4時くらいに寝てます、いつも。

もぐもぐ&ユッケ:ええー!!

あくにゃん:でも、会社の出勤時間が自由だから、自由の意味を履き違えて、朝は12時くらいに起きる時もあります(笑)。

もぐもぐ:じゃあそんな睡眠時間が短いわけじゃないんですね。現場によく行ってた頃は、昼間は仕事して、夜は現場に行って、夜中はYouTubeの編集してっていう感じだったんですか?

あくにゃん:ちょっとでも睡眠時間確保するために、現場の近くにホテル取って、そのホテルから通うこともあります。

ユッケ:すごい。推しよりも、あくにゃんさんの方が忙しいスケジュールを送っているのでは……。

あくにゃん:自分が忙しすぎて、体がヤバくなったことはあんまりないですけど、マイナス17度の中2時間半待たされたときは凍死しかけました。

もぐもぐ:それは韓国の番協(音楽番組の番組協力)ですか?

あくにゃん:そうです、韓国の番協で、しかも結局入れなかったんです。

ユッケ:えーつら! 無情だ……。

もぐもぐ:残酷! 私も昔は往復夜行バス日帰りとかしてたけど、もうだんだん無理になってきたな。

自分を犠牲にするのが楽しかったりもするけど……

ーーあくにゃんさんよりほんの少しだけ先輩の雌猫のおふたりは、あくにゃんさんの年齢の時にこうしておけば……と後悔したことはありますか?

ユッケ:自分のことを振り返ると、20代の時は全力でヲタ活して全力で仕事して、ヤバい生活を送ってたんです。でも、それはそれで楽しかったから、後悔はしてないんですよ。あんまり先のことを見すぎて遠慮して、自分が「今」やりたいことができないってなったら、私みたいなタイプの人間は逆に心が不健全になっちゃうと思う。だから、本を監修してくださった内科医の石原新菜先生が、要所要所で「(30代からでも)まだ遅くない」って言ってくださったのが、すごく心強かったです。自分はまだできるって思っても、体より先に心が限界くることもあるし、信頼できる人のアドバイスには耳を傾けつつ、“ギリギリ健康”の中で、後悔しない生き方をして、いよいよやばいかも? って思った時に、私たちの本を思い出してくれたら嬉しいです。

もぐもぐ:そうだね。必要ないうちは読んでも響かないからね。いつか思い出してくれればいいね。

ーーあくにゃんさんから同年代のヲタクたちに伝えたいことはありますか?

あくにゃん:僕の本と雌猫さんの本で言ってることが近いなと思ったところがあって、それは僕、「おわりに」で〈自分のこと“も”大切に。何があっても、生きてくださいね〉って書いてるんです。

もぐもぐ:その言葉すごく好きでした! あくにゃんさんの立場でそれを言ってくれるのって、すごくいいことだと思った。自分をすり減らして推しても、誰も幸せにならないから……。

あくにゃん:健康/不健康とは別かもしれないですけど、やっぱり中には人に言えない仕事をやってる子もいるし、何かを犠牲にしてまで推しを応援してる子って本当に多くて。それで満たされてる部分があるんですよね。確かに時には自分を犠牲にするのが楽しかったりもするけど、それって短期的なものだから、長期的に見てほしいって思ってたので、雌猫さんの本、響きました。改めて、健康あってのヲタ活だって。

もぐもぐ:マジで体が資本だから、無理せずに、現場があってもヤバかったら病院にいってね……って親戚みたいになっちゃった(笑)。やっぱりね、毎日忙しいヲタクだと、病院に行ってる暇ないわ! ってなるけど、ある程度は自分のことも推してあげないとね。あくにゃんさんの本で老後になってもメンカラ(メンバーカラー)の杖をついて現場に行こうって書いてるヲタクの子がいて、メンカラの杖、めっちゃ売れそう!って思いました(笑)。みんなで元気にメンカラの杖で現場にいきましょう!

■書籍情報
『推しがいなくなっても、ぼくはずっと現場(ここ)にいる』
著者:あくにゃん
出版社:主婦の友社
Amazonページ

『一生推したい!私たち、ゆる健康はじめてみた』
著者:劇団雌猫
出版社:主婦の友社
Amazonページ

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