印南敦史、あの頃を振り返る名盤エッセイ『音楽の記憶――僕をつくったポップ・ミュージックの話』刊行

印南敦史、あの頃を振り返る名盤エッセイ『音楽の記憶――僕をつくったポップ・ミュージックの話』刊行

 作家・書評家の印南敦史が、学生のころ、あるいは大人になってから出会った音楽とそこに付随する「記憶」を綴ったエッセイ集『音楽の記憶――僕をつくったポップ・ミュージックの話』をリリースした。

 本書は、60年代生まれの著者が名盤をレビューするだけではなく、その音楽に触れたときの感覚、そのとき周りに存在した「人」「モノ」「空気感」を描いているという。

 離れ離れになってしまった友人との思い出の曲、近所に住むお兄さんに教えてもらった曲、「自分が嫌でたまらない」と考えていた思春期には共感できなかった曲など、30曲について書き下ろしている。なお、イラストレーションは江口寿史が担当した。

目次

1.マーヴィン・ゲイ『アイ・ウォント・ユー』
マーヴィンの“夜の名作”は、思春期の少年には“エロいソウル”
2.エアロスミス『ロックス』
倉庫でレコーディングされた名盤が思い出させてくれるのは、クリスチャンの人たちとの思い出
3.フリートウッド・マック『噂』
コーヒーショップで出会ったクリスチャン・グループの彼はいまどこに?
4.クイーン『シアー・ハート・アタック』
交流のなかった従兄弟と、NHKホールの喫茶店で意気投合した記憶
5.オフ・コース『オフ・コース1/僕の贈りもの』
“しらけ世代”のお兄ちゃんが住んでいた下宿にて
6.スティーヴィー・ワンダー『トーキング・ブック』
音楽体験の礎となった古いトランジスタ・ラジオ
7.ザ・ビートルズ『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』
ザ・ビートルズの名作に刻まれているのは、中学時代の親友との思い出
8.ドゥービー・ブラザーズ『スタンピード』
ホスト・マザーのジョイスはいま……
9.イーグルス『イーグルス・ファースト』
16歳のときに思春期特有の悩みを共有していた、不思議な女友だちの思い出
10.デレク・アンド・ドミノス『いとしのレイラ』
火事のあとかたづけをしていたときに響いていたギター・ソロ
11.エリック・カルメン『チェンジ・オブ・ハート』
トラブル続きだった日々を思い出させるポップなメロディ
12.ドクター・ジョン『ガンボ』
謎の留年大学生が教えてくれた、セカンド・ラインの心地よさ
13.ジェイムス・テイラー『マッド・スライド・スリム』
ジェイムス・テイラーを聴くと思い出すのは、喫茶店で知り合ったジェイムスのこと
14.サイモン&ガーファンクル『ブックエンド』
消息不明の親友との記憶を思い出させてくれる、個人的にとても大きな価値のある作品
15.ウィリー・ネルソン『スターダスト』
あの不器用な人は、いまごろどこでなにをしているんだろう
16.RUN DMC『キング・オブ・ロック』
既成概念を打ち壊した“新しいロック”
17.遠藤賢司『東京ワッショイ』
江口寿史バンドのメンバーとして、幻のフォーク・シンガーと共演した夜のこと
18.トム・ウェイツ 『ハートアタック・アンド・ヴァイン(2018リマスター)』
地味ながらも染みる隠れた名作が思い出させるのは、20代のころの大切な仲間
19.THE BLUE HEARTS『THE BLUE HEARTS』
あのころ「終わらない歌」に共感したソウルメイト、チャーリーはいま……
20.マライア・キャリー『マライア』
思い出すのは、南青山の空気と好きだった上司のことば
21.ニール・ヤング『グレイテスト・ヒッツ』
深夜の碓氷峠で、トラックにパッシングされながら聴いた“Harvest Moon”
22.ニーナ・シモン『ボルチモア』
尊敬する人が旅立った日の夜に染みた、ニーナ・シモンの隠れた名作
23.ドナルド・フェイゲン『KAMAKIRIAD』
緻密な音が思い出させるのは、小さな商店街にあったレコード店の灯り
24.レッド・ツェッペリン『永遠の詩(狂熱のライヴ)』
深夜まで続いた男ふたりの“ロック飲み会”
25.エムトゥーメイ『ジューシー・フルーツ』
20年以上続くことになったDJイヴェントの源流はここ
26.Nas『Illmataic』
1990年代NYヒップホップ・シーンの重要人物に、8時間も待たされた話
27.バド・パウエル『ザ・シーン・チェンジズ』
奇跡のピアノ・トリオが掘り起こしてくれるのは、三鷹のジャズ・バーで人生を教わった記憶
28.ボビー・ブラウン『ドント・ビー・クルエル』
関西の友人を思い出させてくれるニュー・ジャック・スウィング
29.ノラ・ジョーンズ『ノラ・ジョーンズ』
単身上京してきた友人が連れて行ってくれた店で、20年近く前に聴いた思い出
30.フィービ・スノウ『Phobe Snow』
息子が書斎に入ってきた、誕生日の夜のBGM

■著者プロフィール
印南 敦史(いんなみ・あつし)
作家、書評家。1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。現在は「ライフハッカー[日本版]」「東洋経済オンライン」「文春オンライン」「ニューズウィーク日本版」「マイナビニュース」「サライ.jp」「論座」「NewsCrunch」「FINDERS」などで連載を持つ。2020年6月、「日本一ネット」より書評執筆本数日本一として認定。書評からエッセイまでを幅広くフォローする。
『遅読家のための読書術─情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『人と会っても疲れないコミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『読書に学んだライフハック「仕事」「生活」「心」人生の質を高める25の習慣』(サンガ)、『それはきっと必要ない』(誠文堂新光社)など著作多数。

■書籍情報
書名:『音楽の記憶――僕をつくったポップ・ミュージックの話』
著者:印南敦史
定価:1,540円(10%税込)
判型:四六判
頁数:304頁

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「新作」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる