野性爆弾・くっきー!が考える「誠実さ」とは? 「真面目なだけの絵は、たぶん描いたことがない」
ボケない絵は描かない
――現在、アーティストとしての活躍も目覚ましいですが、くっきー!さんにとって絵のお仕事はどういうものですか?くっきー!:一応、お笑いの延長線上にあるものやと考えてますけどね。よそさまにはどんなふうに見えているのかはわからないですけど、ボケない絵は描かないっていう軸はあります。真面目なだけの絵は、たぶん描いたことがない。何かしら必ずボケてると思います。やから、こういう絵本でも自分の色は出すようにはしてます。だって、あたしがただただ風景を描いても、誰も興味ねぇでしょ? 無知は武器やと思って、その都度、面白いなと思うものを描いてるだけですね。
――では今後、本として描いてみたい題材や絵はありますか?
くっきー!:(自分の本を)いっぱい並べたいんですよ。だから、シリーズもんを。絵をメインとしたハリー・ポッターみたいなシリーズもんを作りたい。……いいですね、ハリー・ポッター。クニー・ポッターを作ろう。そうしよう。
――ご自身の邦裕という名前にかけて、クニー・ポッターですか。ひょっとして、今思いつきました?
くっきー!:そうです。早速、ヨシモトブックスの人に言いますわ。そうや、映像もやりたいんですよ。今までもちょこちょこは撮ってるんですけど、絵より映像のほうがリアルやからかな? どうしてもグロくて気持ち悪い感じになっちゃうんで、いい塩梅のもんが作れたらええなって。……ギャルと一緒にやったらええんかな? 撮りたいものを撮りつつ、ギャルに編集に立ち会ってもらって「ここ、ピンクのほうがいいんじゃね?」とか「この血飛沫、ラメ入れたほうがよくね?」とかアドバイスもらって、ポップチューンに変えてもらえたら。あるじゃないですか、ギャル特有の感性って。そういうのを注入してもらって、ギャルとポップな映画を作ってみたいですね。
■書籍情報
価格:2000円(税抜)
発行:ヨシモトブックス
発売:株式会社ワニブックス