『呪術廻戦』五条悟、『ヒロアカ』相澤消太、『暗殺教室』殺せんせー……先生キャラはなぜ人気?

少年漫画の先生キャラはなぜ人気?

 漫画やアニメの人気投票において、主人公やヒロイン、ライバル以外に人気を博すキャラがいる。「先生」だ。今大人気の『呪術廻戦』五条悟をはじめ、『僕のヒーローアカデミア』相澤消太、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』アバン=デ=ジニュアール3世、『暗殺教室』殺せんせーなど、人気を集める先生キャラを挙げれば切りがない。そんな先生キャラを見ていくと、魅力となり得る共通点が見えてくる。

『呪術廻戦』(4巻)

 先生キャラ最大の魅力は「強さ」だ。例えば、今をときめく『呪術廻戦』の五条悟。「僕、最強だから」と自称するだけあって、チートすぎる強さを持っている。特級呪霊・漏瑚、花御に襲われた際も「僕にとっては町でアンケート取られた位のハプニングさ」としびれるセリフを言い放つほどだ。

  “渋谷事変”で封印されるまでも、余裕が見えるほど戦況はイージーであり、封印されてしまった後もいたって冷静。その焦らず騒がずの姿勢も、確固たる彼の強さがあってこそ。彼が封印されているのは、「最強の男・五条悟がいるだけでストーリーの展開がないから」とすら思えるほどだ。このスマートさと圧倒的な「強さ」が、多くの読者を虜にしている。

 そして、「優しいだけではない」のも先生キャラの魅力だ。もちろん、無条件に“いい人”であるキャラクターもいるが、多くの場合生徒たちを守る使命があり、優しいだけではやっていけない。

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