映画の下着シーンには様々な物語があるーー後藤由紀子の『ランジェリー・イン・シネマ』評

『ランジェリー・イン・シネマ』レビュー

愛しい日々の読書

 最後に『プライベート・ウォー』の台詞ではっとするものがありました。

「ただのブラなんかじゃない。これは高級ブランドのラペルラ。私が死体で掘り出されたとき、感銘を与えたいから」(『プライベート・ウォー』より)

『プライベート・ウォー』(『ランジェリー・イン・シネマ』より)

 
 なるほど。私は最後の晩餐ならぬ最後のランジェリーはどんなものにしようかと、しばらくぼんやり考えてしまいました。

■後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)
1968年静岡県生まれ。静岡県沼津市の雑貨店「hal(ハル)」店主。庭師の夫、長男と長女の4人家族。センスの良い暮らしぶりが雑誌などで人気。著書に『50歳からのおしゃれを探して』『おとな時間を重ねる 毎日が楽しくなる50のヒント』『毎日続くお母さん仕事』『日々のものさし100』など、暮らしまわりにまつわる著書多数。

■書籍情報
『ランジェリー・イン・シネマ〜下着が語るヒロインのストーリー〜』
山崎まどか:著
おおやまゆりこ:イラスト
価格:本体2,500円+税
出版社:blueprint
公式サイト

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